WRC2018/04/28

タナク、WRC通算100回のステージウィン達成

(c)Toyota

 トヨタGAZOOレーシングのオット・タナクはラリー・アルゼンチンの初日、サンタローザ〜サン・アグスティンの1回目の走行においてキャリア通算100回目のステージウィンを獲得、母国エストニアのヒーロー、マルコ・マルティンがもっていた98回の記録を上回ることになった。

 タナクはこの日最初のSS2ではスピンを喫して20秒ほどタイムを失い8位に順位を落としたが、続くSS3ではベストタイムを記録して3位にポジションアップ。スピンした際にステアリング系にダメージを受け万全とはいえない状態でしたが、SS4でWRC通算100回目、そしてトヨタ加入後20回目となるベストタイムを記録して2位に浮上、SS5ではついに首位に立つことになった。

 タナクはサービスで問題のあったステアリングラックなどを交換したあとさらにペースをアップ、午後の3つのステージすべてでベストタイムを刻み、2位のクリス・ミークに22.7秒差をつけ首位でこの日を締めくくった。

 金曜日に行われた7つのステージのうち5つのステージでベストタイムを奪って首位でこの日を終えたタナクは、ヤリスのパフォーマンスを絶賛した。

「もちろん、とても良い気分だよ。かなり思い切って攻め続けたが、クルマに完璧なフィーリングを感じられなければそれは不可能だった。ヤリスのパフォーマンスは本当に素晴らしく、自信を持って走ることができたんだ」とタナクは語った。

「午前中最初のステージでスピンをしタイムロスしてしまったときはがっかりしたよ。なぜスピンをしたのか分からないが、道幅が狭いところだったので、進行方向にクルマを戻すのに時間がかかってしまった。その後失ったタイムを取り戻すためかなりハードに攻め、午後は完璧に近い走りで3ステージ連続でベストタイムを記録することができた」

「明日のステージはより高速で、我々のクルマが得意とするタイプのステージだと思う。また、僕自身も去年良いタイムを記録しているステージなので今のポジションを守る自信はあるよ」