2025年世界ラリー選手権(WRC)第9戦ラリー・フィンランドが7月31日木曜日に開幕、ユヴァスキュラ市街地で行われたオープニングステージで選手権リーダーのオイット・タナク(ヒョンデi20 N Rally1)がトップタイム、1.3秒差の2位でティエリー・ヌーヴィル(ヒョンデi20 N Rally1)が続き、ヒョンデ・モータースポーツが1−2を築いているが、
フィンランドの夏は一日が長く、日没は22時すぎだ。そのためオープニング・ステージのSS1ハルユ・ステージは現地時間の19時スタートとはいえ、まだ明るいなか、WRC2ドライバーを先頭にリバースでのスタートを迎えている。
夕方には雷雨の可能性も報じられたが、ステージはドライコンディションのままだ。大通りのアスファルトとハルユ・スタジアム周辺の公園内のグラベルセクションを走るおなじみのミックス路面の2.58kmという短いこのステージで、タナクはなんと2番手タイムのヌーヴィルに1.3秒もの大差をつけるトップタイムを奪って発進した。しかも、ヌーヴィルとアドリアン・フールモーのみがこのステージでスペアタイヤを搭載しないで臨んでいたが、タナクはきっちり1本のスペアを搭載しての驚きの速さだ。
タナクは、ステージエンドでどうしてこのような速さがだせたのか聞かれ、トップグループより先に走ってWRC2のトップタイムを奪った若手のロベルト・ヴィルヴェス(シュコダ・ファビアRS Rally2)のアドバイスが役に立ったといたずらっぽく笑みをみせた。「ロベルト(・ヴィルヴェス)が良いアドバイスをくれた。大胆に、全力を尽くして、全開で走れ、とね。それを真似してみたら、すべてうまくいった」
タナクは2018年、2019年、2022年にラリー・フィンランドで優勝しているにもかかわらず、過去2回は不振に終わっており、2023年にはエンジントラブル、昨年は横転により、ともに金曜日さえ走りきることができなかった。「実のところ、ここはクリーンなステージだった。もちろん明日は大事な日になるが、良いスタートを切れるのはいつでも良いことだ。ベストを尽くすよ」
1.3秒差の2位で発進したヌーヴィルにとっては、選手権リーダーのチームメイトから48ポイントも遅れているだけに、なんとかこの週末に挽回したいと野心をみせる。「僕たちにとって、これは常に難しいラリーであることはわかっている。毎年そうだからね。でも、昨年は2位でフィニッシュし、難しいコンディションでもかなり良いスピードを出せた。今年はもっと楽にはならないだろうね。自分たちのペースに集中し、チャンピオンシップ争いに集中してポイント獲得に努める。自分たちのスピードで何ができるか試してみたい」
ヌーヴィルから0.2秒差の3位にはセバスチャン・オジエ(トヨタGRヤリスRally1)、さらに0.2秒差の4位にはカッレ・ロヴァンペラ(トヨタGRヤリスRally1)、その後方0.2秒差の5位にはアドリアン・フールモー(ヒョンデi20 N Rally1)が続いており、さらに0.1秒差でシェイクダウンでトップタイムを奪った勝田貴元(トヨタGRヤリスRally1)とチームメイトのエルフィン・エヴァンス(トヨタGRヤリスRally1)が並んで続いており、わずか2秒差にトップ7がひしめいている展開だ。
ラリーは明日の金曜日から舞台を高速フォレストステージへと移して本当の戦いがスタートする。オープニングステージのラウカーは、現地時間8時3分、日本時間14時3分のスタートが予定されている。