Raid2019/01/09

ダカール二日目、ローブがステージ勝利で5位浮上

(c)RedBull Content Pool

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 ペルーで開催中の2019年ダカール・ラリーは8日に第2ステージを迎え、PHスポールが走らせる2017年仕様のプジョー3008DKRで参戦しているセバスチャン・ローブがステージウィンを飾り、5位まで順位を戻すことになった。

 ローブは、ビスコ〜サン・ファン・デ・マルコナ間を走行する342kmの競技区間で徐々にペースを上げ、最終的にXレイドMINIのナニ・ロマより僅か8秒速くフィニッシュし、ステージ勝利を掴んだ。これでローブは参戦してきた4回のダカールすべてでステージ勝利を獲得したことになる。

 昨日の第1ステージでは13位と出遅れたローブだが、首位からの遅れを1分56秒差まで挽回、砂丘のペースを掴みつつあることを認めた。

「いつもの調子を取り戻すのは難しいことではなかった」とローブは語った。

「初日はじっくり行ったが、結局、それは良い戦略だった。なぜなら、僕らが思っていたより後退していたとしても、リーダーの後ろからスタートすることは有利だからだ。今日は大きな間違いもなく良いステージだった。ペースはいいと思ったし、いいフィーリングが戻ってきているよ。昨年のダカール以来、たった100kmのテストしか行っていなかったからね。昨年とまったく同じレベルではないが、今のところうまくいっている」

 トヨタGAZOOレーシングSAのベルンハルト・テン・ブリンケ(トヨタ・ハイラックス)は、ステージ後半でローブの最も近いライバルに浮上していたが、最終的には1分遅れて3位となった。また彼のチームメイトのジニール・ドゥビリエは4番手タイムながら、チームメイトのナッサー・アル-アッティーヤ(トヨタ・ハイラックス)に代わって総合首位に立った。トヨタは現在総合1-2で、ドゥビリエから28秒遅れてテン・ブリンケが続いている。

 4WDのMINI ALL4レーシングを駆るヤジード・アル-ラジは、このステージで5番手タイムでリーダーから50秒差の4位につけている。

 第1ステージを勝利してラリーリーダーとなったアル-アッティーヤは、2日目は砂丘で道を開かなければならず、苦戦し、総合ランキングで8位に下がった。

 カルロス・サインツは、2回のパンクとオンボードタイヤのインフレーションとデフレーション制御に問題があったにもかかわらず、総合6位でXレイドMINIバギー勢の中でトップとなる6位につけている。 

 PHスポールのプジョー3008DKRで参戦するハリー・ハントが総合7位、サインツと同じくMINIバギーを駆るシリル・デプレは総合9位、ダカールチャンピオンのステファン・ペテランセルは総合13位となっている。

 前日のパンクで7位と出遅れたペテランセルはこの日、強力なペースを見せたが、ステージの半分近い地点でスタックし、チームメイトのデプレのサポートを待ったために20分あまりを失い、13位まで順位を落とすことになった。

「僕らにとってそれは簡単なステージではなかった。コクピットの電気的な問題から始まり、マイクもエアコンもワイパーもなく、問題がないものはなかったほどだ。僕は少し集中力を失い、そして本当に悪い場所でスタックしてしまった。シリルが僕たちのために立ち止まって、引き出してくれたのでよかったよ。多くの時間を失ってしまったが、シリルの助けがなければ僕たちはまだ同じ場所にいるだろうから、ぞっとするよ」とペテランセルは語っている。

 MINI ALL4レーシングを駆っていたオーランド・テラノヴァがステージの178km地点でクラッシュし、リタイアとなった。テラノヴァはクラッシュ後、腰の痛みを訴え、ヘリコプターでイカの病院に運ばれた。


■ダカール・ステージ2順位
1. G.ドゥ・ヴィリエ(トヨタ)4h32m45s
2. B. テン・ブリンケ(トヨタ)+0m28s
3. N.ローマ(MINI)+0m42s
4. Y.アル-ラジ(MINI)+0m50s
5. S.ローブ(プジョー)+1m56s
6. C.サインツ(MINI)+2m28s
7. H.ハント(プジョー)+2m38s
8.N.アル-アッティーヤ(トヨタ)+3m26s
9. C.デプレ(MINI)+3m28s
10. V.ワシリエフ(トヨタ)+3m43s
13. S. ペテランセル(MINI)+13m55s