WRC2019/08/17

ティデマンド、トルコにフィエスタWRCで参戦へ

(c)M-Sport

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 ポントゥス・ティデマンドは、9月12-15日に行われるラリー・トルコにMスポーツのフォード・フィエスタWRCで参戦することを発表した。

2017年のWRC2チャンピオンに輝いているティデマンドは昨年末にシュコダ・モータースポーツとの契約を解消、今季はMスポーツ・フォード・ワールドラリーチームからラリー・モンテカルロとラリー・スウェーデンにフィエスタWRCで出場している。

 ティデマンドは当初、Mスポーツ・フォードのフォード・フィエスタR5 Mk2でラリー・ドイッチュランドにエントリーしていたが、このプログラムは今週の水曜日に突然キャンセルになり、今後に関しての彼の動向が注目されてきた。

 6か月あまりもWRCトップカテゴリーから離れたティデマンドは、トルコのスタートを心待ちにしていると語っている。

「ゲームに戻ってとてもうれしいよ」と28歳のティデマンドは語った。「2月のラリー・スウェーデンの最終日にマシンを降りて以降、ずっと待ち遠しかったよ。あれ以来、大変な労力を費やしてきたが、やっとそれらが実を結び、新たな一歩を踏み出す準備ができた」

 ティデマンドは、投資会社との緊密な協力を通じてスウェーデン出身のドライバーに機会を創出することを目的としたまったく新しいコンセプトであるRaceNetWorkの支援でトルコのスタートに向けた困難な仕事を成功させた。彼はトルコがスタートしている時点で100%の準備ができるよう集中すると語った。

「Mスポーツ、地元のパートナー、RaceNetWork、そして僕の周りにいて助けてくれたすべての人々に感謝している」とティデマンドは語った。「これは新しいチャンスであり、僕はそれを大切にします。1月のときは異なり、僕たちはもう完全に振りだし戻ったわけではないが、このクルマでグラベルを走るのはこれが初めてであり、ラリーを走りながら良い進歩ができることを期待している。これは僕がこれまでドライブした中で最もクールなマシンであり、ハンドルを握った瞬間からドライブが大好きになった。ラリー・トルコは非常に厳しいラリーだが、できる限りの準備を行って行くつもりだ。新しい挑戦に向けて準備が整った。これがこの6か月間に待ち望んでいたことだ!」

 Mスポーツ・フォード・ワールドラリーチームのチームプリンシパル、リチャード・ミルナーは、ティデマンドが何ができるかを確認したいと思っていると語った。

「ポントゥスがチームに戻り、フォード・フィエスタWRCのコクピットに戻ってくるのを見るのは素晴らしいことだ」とミルナーは語った。

「彼は今年の初め、走行のポジションやいくつかの技術的な問題などから最高の幸運を得られなかった。しかし、すべてを考慮すると、それは本当に堅実なデビューだったし、我々はグラベルにおいて彼が何をできるかを見ることを熱望している」

「ポントゥスはあらゆる面で競争力のある万能なドライバーだ。彼には才能があり、私たちは彼が彼のキャリアの中で次の一歩を踏み出すことを望んでいる。彼は、トルコの準備のためにチームのテストに参加してラフなグラベルのための準備を行うことになっている。彼がこのチャンスを最大限に活用することを信じているよ」