アークティック・ラリー・フィンランドの主催者は、ラリーカーがスペシャルステージでトナカイに遭遇するリスクがあると警告するとともに、もし衝突事故が発生した場合の手順を公開した。
ロヴァニエミ市では63,000人の住民に対して12,450頭のトナカイが生息しており、数のうえからもスペシャルステージでトナカイに遭遇するリスクは必然的に高いものだ。
アークティック・ラリー・フィンランドのクラーク・オブ・コースを務めるカイ・タルキアイネンは、スペシャルステージでトナカイに衝突する危険性があることを警告、マシンを止めた場合には注意が必要だとすべての競技参加者に呼びかけている。
「ラリーエリアの道路でトナカイが車にぶつかるのは決して珍しいことではない。特に雪が多い今、トナカイは道を歩きやすいので、道を歩くことを好むからだ」
ラップランドの森にはトナカイが多数生息するが、それ以外にも農家によって繁殖がさかんに行われている。主催者は、ステージが行われる前に、地元農家に対してトナカイをスペシャルステージから遠ざけるよう呼びかけているが、リスクは残っていることを声明のなかで認めている。
主催者は、もしスペシャルステージでトナカイとの接触があった場合について、クルーはマシンを止めて安全のために後続に警告しなければならないと告知している。さらに、クルーは緊急センターに連絡し、アクシデントの正確な場所を示す必要があり、レースディレクターに事故を通知する必要があるとしている。