TOYOTA GAZOO Racing World Rally Team(TGR-WRT)は、ラリー・イタリア サルディニアに、エルフィン・エヴァンス/スコット・マーティン、セバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ、勝田貴元/アーロン・ジョンストンの3台のGRヤリスRally1ハイブリッドで参戦、今シーズン4回目の優勝を目指す。
また、TGR-WRTはサファリ・ラリー・ケニアでカッレ・ロヴァンペラが、クロアチア・ラリーとラリー・デ・ポルトガルでオジエが優勝、シーズン3連勝を飾り好調を維持しているが、マニュファクチャラー選手権では4ポイント差ながら前戦で2位に順位を下げたため、今回のサルディニアでは首位復帰を目指す。
今シーズン4回目のスポット出場となるオジエは、ヤリスWRCで出場した2021年も含めてサルディニアでは過去4回優勝を飾っている。また、現在ドライバー選手権2番手につけているエヴァンスは、2021年にオジエに次ぐ総合2位を獲得している。そして、ふたたびマニュファクチャラーズノミネートされた勝田は、2021年に表彰台争いを繰り広げて総合4位に入っている。
今年のサルディニアは金曜日の午後からスタートして、48時間以内にフィニッシュするというショートフォーマットでの開催となるが、TGR-WRTチーム代表のヤリ-マティ・ラトバラはラリーが簡単になるわけではないと気を引きしめている。
「よりコンパクトになった新しいフォーマットで開催される今年のサルディニアは、興味深いラリーになるだろう。イベント自体は短くなるが、ラリーが簡単になるわけではない。長い日もあるし走行距離も依然長いので、これまで以上にエキサイティングな展開になるかもしれない。とくに土曜日の午後は、難しいことで知られるモンテ・レルノのステージを含む長くてタフな一日なので、タイヤのマネージメントと岩を避けて走ることが成功の鍵になるはずだ」
「前戦ポルトガルで今年も勝てたことは素晴らしかったし、パフォーマンスも良かったが、我々のドライバー数名にとってはベストなラリーではなかったし、いくつかの小さなミスによりポイントを多く獲得することができなかった。しかし、ポルトガルではクルマについて学びがあり改良を進めることもできたし、事前テストでは、サルディニアに向けてより良いセットアップの調整ができている。サルディニアではいいパフォーマンスを維持し、全車が問題なく走行できるはずだ」