WRC2022/12/07

トヨタ、スペインのグラベルで2023年に向けて始動

(c)Toyota

 トヨタGAZOOレーシングWRTは今週、2023年のシーズンに向けたGRヤリスRally1による最初のテストを開始したが、それは雪が降り始めたフィンランドのユヴァスキュラでもなく、モンテカルロの雪と氷のターマックでもなく、スペインのカタルニア地方のグラベルステージだった。

 トヨタにとってシーズン終了後、初となるテストは、月曜日にスペインのグラベルステージにおいてエルフィン・エヴァンスによって行われることになった。

 いつもより早い時期にシーズンが終了したため、ドライバーやチームにとっては小さな休暇を楽しむ時間があったようにも見えたが、それでも新しいシーズンに向けた作業は休むことなく続けられている。

 いつもなら南フランスの雪や氷のターマックで翌年に向けた準備は始まるはずだが、トヨタは意外なことにスペインのグラベルで新しいシーズンに向けて始動することになった。ふりかえって見れば今年、トヨタがつまずいたのは、ギリシャやサルディニアなどのグリップが小さいグラベルラリーだった。来年3月には、Rally1カーにとっては初挑戦となるラリー・メキシコの難易度の高いグラベルラウンドもカレンダーに復活するため、トヨタがグラベルにおける進化をいかに重視しているかがこのテストでも読み取れる。

 すべてのチームがこれから2週間の間に南フランスのターマックテストか、あるいはスノーテストで来季の準備をさらに行うものと見られている。