WRC2020/10/15

トヨタ、ベルギー・ローカル戦でイープル準備へ

(c)Toyota

 トヨタGAZOOレーシングWRTは、11月に行われる世界ラリー選手権の次戦のイープル・ラリー・ベルギーに向けた準備として、来週末の25日にベルギー北部のフラマン地方で開催されるローカル戦に出場する。

 トヨタはかつてはイープル・ラリーにワークスチームを送りこむなど、この伝統の一戦にワークスチームを送り出してきた時代もあるが、2017 年に復帰して以降、チームの参戦は世界ラリー選手権とフィンランド選手権に限られたものとなっており、これまでベルギーの特徴的なターマックでの参戦経験をもっていない。

 トヨタは、ドライバーズ選手権をリードするエルフィン・エヴァンスとセバスチャン・オジエの二人を、10月25日に北海に近いケーケラーレで開催されるヘミキューダ・ラリーに出場させることを決定した。

 ヘミキューダ・ラリーは、イープル・ラリーの舞台からは30kmあまりと非常に近い地域で行われるため、田園地帯の農道を舞台にしたステージの特徴がほとんど同じだと考えられており、トヨタ以外にもヒュンダイ・モータースポーツNからWRC2に参戦するオーレ・クリスチャン・ヴェイビーとニコライ・グリアジンが出場する模様だ。

 イープル・ラリーに向けては、既に先週末に先週にベルギーで開催されたアーロヴァ・ラリー・オーデナールデにクレイグ・ブリーンが出場、雨と泥という秋のベルギーらしいコンディションのなかで初めてターマック仕様のi20クーペWRCでのウォームアップを行っており、彼は10月末に行われるサウス・ベルギー・ラリーにも出場する計画となっている。
 
 ヒュンダイ・モータースポーツのティエリー・ヌーヴィルとオイット・タナクについてもベルギーのローカルイベントで準備を行う計画だとの情報もある。

 ヘミキューダ・ラリーは、25日に8SS/88.76kmのスペシャルステージが予定されている。