トヨタGAZOOレーシング・ワールドラリーチームのチーム代表を務めるヤリ-マティ・ラトバラは、これまでチームが苦戦することが多かったラリー・イタリア・サルディニアの攻略に自信をみせている。
トヨタは6月1日から4日にかけて、イタリアのサルディニア島で開催されるラリー・イタリア・サルディニアに、カッレ・ロヴァンペラ/ヨンネ・ハルットゥーネン、エルフィン・エヴァンス/スコット・マーティン、セバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ、勝田貴元/アーロン・ジョンストンの4台のGRヤリスRally1で参戦、今シーズン5勝目を目指す。
WRCの中でも特に過酷なことで知られているサルディニアで、トヨタは2021年にはオジエが優勝したものの、2022年には表彰台を逃しており、このような路面への課題を残して今季を迎えている。だが、第3戦ラリー・メキシコでオジエが、第5戦ラリー・デ・ポルトガルではロヴァンペラが優勝し、チームは今季2回行なわれたグラベルラリーでいずれも勝利を収め、マニュファクチャラー選手権首位の座を維持している。
トヨタは昨年苦戦したサルディニア攻略のためにGRヤリスRally1への改良に取り組んできたが、ラトバラはその効果はすでにメキシコとポルトガルの勝利で実証済みだと自信を見せている。
「サルディニア島でどのようなパフォーマンスを発揮できるのか、とても楽しみだよ。昨年のこのイベントでは少し苦戦したが、それ以降、荒れたコンディションのグラベルラリーを戦うためにGRヤリスRally1に多くの改良を加えてきた。そしてメキシコやポルトガルではその効果が発揮されてきた」とラトバラは語っている。
「また例年、サルディニアはポルトガルよりも暑くなるが、今年は金曜日のモンテ・レルノのステージが50km近くもあり、これほど長いステージは2014年以来となる。そのため、特に再走ステージではタイヤのマネージメントが重要になる」
「カッレは今回出走順が1番手となるため、非常に不利な条件での走行になる可能性があるが、セバスチャンとエルフィンは出走順が良いので、彼らが優勝争いに加わることも期待されるし、ポルトガルでいいパフォーマンスを発揮した貴元の戦いも、非常に楽しみだ」