WRC2019/01/28

トヨタ、選手権タイトル獲得に手応え

(c)Toyota

 "ALL FOR WIN"を合い言葉に、トリプルタイトル獲得を目指して2019年シーズンに挑むトヨタGAZOOレーシング。GAZOO Racing Company の友山茂樹プレジデントは、世界ラリー選手権(WRC)第1戦ラリー・モンテカルロにおけるトヨタ・ヤリスWRCの安定したパフォーマンスと最高のチームワークを高く評価し、タイトル獲得に向けた手応えを感じることができたと熱闘の週末をふりかえった。

 モンテカルロの最終日は、モナコ公国の北側に広がるフランスの山岳地帯が舞台となり、前日までのステージのように雪やアイスバーンに悩まされることはなかったが、トヨタのドライバーたちはドライとなったコンディションのなかでスピードの限界に挑んだ。

 デイ3で4つSSを全て制し、総合7位から5位に浮上したオイット・タナクは、デイ4でもその勢いを持続。最初の2つのSSでベストタイムを記録して総合3位に浮上して、3年連続となるポディウムフィニッシュを果たすことになった。また、ヤリ-マティ・ラトバラは、4位のセバスチャン・ローブと激しい順位争いを展開したが、惜しくも逆転には至らず、僅か1.7秒差の総合5位でラリーを終えることになった。

 また、デイ2でパンクにより大きく順位を落としたクリス・ミークは、その後は8カ月以上のブランクを感じさせない、鋭い走りでタナクに匹敵する好タイムを何度も記録、デイ4ではボーナスポイントがかかる最終SSのパワーステージを制し、総合6位でフィニッシュした。

 GAZOO Racing Companyの友山プレジデントは、新シーズンにむけてヤリスの速さと安定感をさらに高いレベルに昇華させるべく、チーム一丸となって改善を積み重ねて来たと明かすとともに、3台のマシンが4日間に行われた15ステージのうち9ステージにおいてベストタイムを獲得し、1台もリタイアすることなくゴールを迎えた開幕戦の結果を高く評価した。

「WRCの2019年シーズンが始まりました。昨シーズンは、参戦2年目にしてマニュファクチャラーズタイトルを獲得したものの、その裏では、通算14回のリタイア、多くのトラブルに見舞われました。今シーズンは、速さと安定感を一段高いレベルに昇華させるべく、チーム一丸となって改善を積み重ねて、開幕戦のラリー・モンテカルロを迎えました」

「今回のラリー・モンテカルロは、例年同様に刻々と変わる路面状況に加え、昨年にも増して、強力になったライバル達との駆け引きに、最後まで厳しい戦いを強いられましたが、3台とも大健闘しラリーを盛り上げることができました。応援して頂いたファンの皆様に、心より感謝申し上げます」

「特に途中パンクに見舞われ大幅なタイムロスをしながらも、15ステージ中7つのステージでトップタイムを刻み、3位表彰台を獲得したタナク/ヤルヴェオヤ組は、昨年同様、高い戦闘力を示してくれました。また、終始、冷静な走りで5位に食い込んだラトバラ/アンティラ組、そして、ヤリスWRCでの初ラリーを心から楽しみつつ、パワーステージでは圧倒的な速さを見せつけたミーク/マーシャル組の走りからも、今シーズンの活躍が期待できます。ヤリスWRCの安定したパフォーマンス、また、最高のチームワークからも、シリーズタイトル獲得に向けた手応えを感じることができました」

「TOYOTA GAZOO Racingは、今シーズンも、若き挑戦者として、世界中のWRCファンに興奮と感動をお届けできるものと確信しています。これからも、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamへの応援をよろしくお願いいたします」