WRC2024/06/22

トヨタ、7年ぶり開催のポーランドで勝利を目指す

(c)Toyota

 TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamは、6月27日から30日にかけて開催されるラリー・ポーランドに、エルフィン・エヴァンス/スコット・マーティン、セバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ、勝田貴元/アーロン・ジョンストンの3台のGRヤリスRally1ハイブリッドで参戦、7年ぶりに開催されるこの超高速ラリーで、今シーズン4勝目を目指す。

 全13戦で競われる2024年のWRCは、第7戦のラリー・ポーランドでシーズンの折り返しを迎える。チームはここまで3勝を記録しているが、マニュファクチャラー選手権ではリーダーのヒョンデから13ポイントの遅れとなっており、ラリー・ポーランド、ラリー・ラトビア、ラリー・フィンランドというハイスピード・グラベル3連戦の攻略はタイトル争いにとって重要な意味をもつ。

 今シーズン、ここまで4戦に出場してクロアチア、ポルトガルで優勝し、開幕戦モンテカルロと前戦のサルディニアでは2位を獲得したオジエは、過去このラリーで2回の優勝経験をもつ。また、トップと18ポイント差でドライバー選手権2位タイにつけるエヴァンスは、ポーランドに過去4回出場している一方、勝田にとっては初めて出場するラリーとなる。

 ラリー・ポーランドがWRCの一戦として開催されるのは2017年以来であり、その時ドライバーとしてヤリスWRCのステアリングを握ったヤリ-マティ・ラトバラは、今回TGR-WRTのチーム代表としてポーランドの地を踏むことになる。

「2017年に私たちのチームがWRCに初めて挑んだ時、私はドライバーとしてこのラリーに出場したが、興味深いことに今回はその時以来のWRCポーランド戦となる」とラトバラ代表は語っている。

「フィンランドに近いハイスピードなラリーだが、柔らかく砂も多いなど路面やキャラクターは少々異なる。そのため、同じステージを2回目に走行する際は深い轍ができることも多く、その轍を楽に走ることができないと、ハードにプッシュすることはできない」

「今回のイベントから始まる高速ラリー連戦は自分たちのドライバーに合っていると思うので、楽しみにしている。また、ポーランドのようなラリーではエアロダイナミクスが非常に重要だが、過去我々のクルマは高速ラリーで強さを示してきた。ただし、クルマのセッティング以上に、ドライバーのフィーリングが重要だと私は思っている。高いスピードに素早く慣れ、自信を持ってアタックできるようになることが大事なので、我々チームとしてもドライバーに自信を持ってもらえるように努力するつもりだ」