WRC2022/06/21

ヌーヴィル、サファリでは昨年のリベンジを狙う

(c)Hyundai

 ヒョンデ・モータースポーツのティエリー・ヌーヴィルは、今週のサファリ・ラリー・ケニアでは勝利目前でラリーを失った昨年のリベンジを果たすことに挑む。

 ヌーヴィルは今季、スウェーデンとポルトガルでは表彰台を達成しているものの、たび重なるメカニカルトラブルによって優勝争いのチャンスを失っている。前戦サルディニアでも、金曜日にトランスミッションのトラブルに見舞われたあと土曜日には横転してしまい、最終的には41位に終わることになったため、ドライバーズ選手権ではカッレ・ロヴァンペラに続いて2位をキープするものの、その差は55ポイントと大きく開いている。

 ヌーヴィルは昨年のサファリでは、1分近くラリーをリードして迎えた最終日の朝、安全なペースであったにもかかわらず、サスペンションを壊して勝利を失っているため、今年こそ信頼性のあるパッケージであることを証明してリベンジを果たしたいと語っている。

「昨年、初めてサファリ・ラリーのためにケニアに来たが、いい思い出ができた。ケニアという国、文化、美しい景色、そして野生動物を発見することができ、まさに冒険だった。しかし、残念なことに、ラリーでは首位に立っており、小さな問題がなければ明らかに簡単に優勝できたはずなのに、がっかりした気持ちでここを後にすることになった」

 ヌーヴィルは昨年の厳しい経験があったため、この難しいラリーへ挑む戦術を理解していると語っている。

「サファリでは、ハードにプッシュするときと、ゆっくり走るときのバランスをうまくとることが必要だ。荒れた路面があるし、天候にも大きく左右される難しいラリーだ。でも、ステージは快適だし、今年はリベンジを果たしたいので、それを楽しみにしているよ」