ラリー・デ・ポルトガルで総合5位という厳しい結果に終わったティエリー・ヌーヴィルは、ヒョンデi20 N Rally1の改良の必要性を訴えている。
世界ラリー選手権第5ラウンドの最終日、ヌーヴィルはチームメイトのエサペッカ・ラッピと表彰台争いを繰り広げたが、終盤にターボチャージャーの不具合で速度を失い、順位を下げた。
ヌーヴィルは現在ドライバーズ選手権5位につけているが、イベント終了後、ライバルのGRヤリスのペースについていくのに苦労したことから、i20 Nの改善が必要だと語った。
「改善すべき点がたくさんある」とヌーヴィルは語った。「つまり、セットアップの面では、週末にあらゆる方向性を試したが、今よりペースを上げられるようなものは見つからなかった」
「次のサルディニアは、また違う路面だ。ステージの地形はもう少し良くなるだろうし、メキシコでは僕たちはそれほど大きな差はなかった。トヨタがポルトガルのために何か大きな進化を遂げたのかはわからないが、僕たちが同じペースになかったことは間違いない」
ヒョンデは水曜日、元フォルクスワーゲンの伝説的なエンジニアであるフランソワ-クザビエ・ドゥメゾンを新しいテクニカルディレクターに任命したことを発表した。しかし、今後の技術的なアップグレードについて尋ねられたヌーヴィルは、長い間待つことになる可能性を示唆した。
「オフィスに座って素晴らしい図面を描くことはできるが、部品の準備が整う頃には、すでにシーズンの終わりを迎えているだろう」とヌーヴィルは語った。
ヌーヴィルは、来週6月1日から4日にかけて開催されるラリー・イタリア・サルディニアを、5番手という有利な出走順からスタートすることになる。オルビアを拠点とするこのイベントで、彼は過去に2度優勝している。