WRC2021/01/25

ヌーヴィル、次戦もウィダーゲと参戦へ

(c)Hyundai

 ラリー・モンテカルロで3位表彰台を獲得したティエリー・ヌーヴィルは、少なくとも次戦のアークティック・ラリー・フィンランドでは新しいコドライバーであるマルテイン・ウィダーゲがペースノートを読むことになると明言した。

 ヌーヴィルは、モンテカルロのスタート目前になって10年にわたってコンビを組んでニコラ・ジルスールが契約続行を認めなかったために、ウィダーゲと暫定的にモンテカルロに出場することを選択することになったが、二人でテストを行ってコンビネーションを確認するチャンスはないまま、木曜日のオープニングステージにぶっつけ本番で臨んでいた。

 ヌーヴィルは金曜日まではスピンやタイヤ選択のミスによって5位にとどまったが、最終日にトヨタの表彰台独占の計画を打ち砕いて3位でフィニッシュすることになり、ウィダーゲの週末の仕事ぶりを高く評価することになった。

「ウィダーゲの出場は開幕戦だけが確定していたが、少なくとも来月の第2戦まではポジションをキープするだろう」とヌーヴィル語った。

「彼のこの週末のパフォーマンスを見て、落ち着いて常に状況をコントロールしていたことはポジティブなポイントだった。モンテカルロでの困難な状況を考えれば、マシンなかでの彼の仕事ぶりは本当に素晴らしいものだったよ。

 世界タイトルを争うドライバーのためのペースノートを読まなければならないというプレッシャーのなか、ウィダーゲは4日間にわたってヌーヴィルの期待に応え続けた。初めてWRCのポディウムを経験したウィダーゲには、表彰台をともにしたライバルたちからシャンパンシャワーの荒々しい祝福が待っていた。

「僕らにとってはチャレンジングなシーズンのスタートだったが、この週末に競争力を維持するための解決策を見つけることができた。マルテインと僕は一歩一歩自信を深めて、少しずつスピードを上げることができた」