2025年世界ラリー選手権(WRC)第12戦セントラル・ヨーロッパ・ラリーのシェイクダウンが木曜日の朝に行われ、ガードレールにクラッシュするという不安なスタートとなったティエリー・ヌーヴィル(ヒョンデi20 N Rally1)は最終的に最速タイムを記録することになった。
木曜日に行われたセントラル・ヨーロッパ・ラリーのシェイクダウンは、この日の夜にオープニングステージとして行われるゴルフ・ウント・テルメ・ステージのショートバージョンである4.57kmのステージで行われた。
路面はドライのなかでスタートしたが、ラリーカーの走行でまたたく間にコースはかき出された土や小石で汚れることになり、一回目の走行では一番手スタートのセバスチャン・オジエ(トヨタGRヤリスRally1)が2分20.6秒のトップタイムをマーク、オイット・タナク(ヒョンデi20 N Rally1)が0.3秒遅れの2番手タイムで続くなか、ヌーヴィルは、オープニングコーナーのシケインでワイドになってしまいコースアウトして左のサイドシルにダメージを受け、トップから13秒以上もの遅れをとってしまった。
2回目の走行でもオジエが2分16.6秒のトップタイムを奪うなか、ヌーヴィルは0.1秒遅れの2番手タイムに伸ばすことになった。オジエがこのままシェイクダウンを切り上げるなか、ヌーヴィルは3回目の走行でオジエのタイムを1.1秒上回る、2分15.5秒のトップタイムでシェイクダウンの最速となった。
「最初のジャンクションでブレーキをかけるのが遅すぎた。タイヤがロックしてしまい、スピードを出しすぎてしまった。しかし、マシンのフィーリングは良いので、あとは思い切りプッシュするだけだ」とヌーヴィルは語っている。興味深いことに、タナクが2024年仕様のi20 N Rally1を走らせているのに対し、ヌーヴィルは新しいダンパーストラットを装着した2025年のアップデート仕様のマシンを走らせている。
選手権をリードするオジエは、先週、オーストリアで行われたハーブスト・ラリーでウォームアップイベントとして走っており、シェイクダウンの最初の走行からセットアップがいい仕上がりにあることを証明することになった。「ワクワクしているよ。ここまで素晴らしいシーズンだったが、これから最も厳しい戦いが待っている。これまでのことは忘れて、このラリーに集中する必要がある。テストラリーは行うことができたし、少なくとも準備は万端だよ」とオジエは語った。
選手権でオジエから2ポイント差の2位につけるエルフィン・エヴァンス(トヨタGRヤリスRally1)は3回目の走行でチームメイトに0.1秒差まで迫る3番手タイムを奪い、2回の走行にとどまったタナクはエヴァンスから0.1秒差、トップから0.3秒差の4番手タイムでシェイクダウンを終えている。
Mスポーツ・フォードのグレゴワール・ミュンスター(フォード・プーマRally1)は1回目の走行でリヤのドライブシャフトを壊すトラブルがあったものの、4回の走行を行って5番手タイムへと躍進、3回の走行のみで終えたアドリアン・フールモー(ヒョンデi20 N Rally1)が6番手、ジョシュ・マクアリーンも(フォード・プーマRally1)も4回の走行を行って7番手で続き、2回のみの走行で切り上げた勝田貴元(トヨタGRヤリスRally1)が8番手で続いている。
カッレ・ロヴァンペラ(トヨタGRヤリスRally1)は1回の走行のみでシェイクダウンを終え、2回目の走行はゲストを隣に招いてのドライブだったため、9番手タイムに沈むことになった。それでも1回目の走行ではオジエ、タナクに続く僅差の3番手タイムを奪っており、ラリーへの準備は十分にできていると語っている。「戦いの準備はできている。もちろん、これは特別なラリーだ。3つの異なる国で、3つの異なるタイプの路面を1つの週末に走らなければならない。天気がドライであれば、楽しいラリーになるだろう」とロヴァンペラは語っている。
セントラル・ヨーロッパ・ラリーは、木曜日の午後に行われるゴルフ・ウント・テルメ・ステージ(12.83km)の2回走行で開幕する。