WRC2024/09/28

ノーショナルタイム調整でエヴァンスがチリ首位に

(c)Toyota

 ラリー・チリ・ビオビオは、金曜日のゴール後、キャンセルされたオープニングステージのノーショナルタイムが調整され、エルフィン・エヴァンスがトップに返り咲いた。

 ラリー・チリの最初のスペシャルステージ、SS1プルペリアは、一番手走行のティエリー・ヌーヴィル、オイット・タナク、セバスチャン・オジエの3台が走り終えたところで観客の安全性の問題からキャンセルされており、このステージを走れなかったドライバーには、当初、一番手でロードクリーナーとして走行したヌーヴィルの10分09.6秒がノーショナルタイムとして与えられていた。

 だが、この日のゴール後、キャンセルとなった2回目のプルペリア・ステージでのタイムを参考にノーショナルタイムの再調整が行われ、エヴァンスが3.4秒、フールモーが1.8秒、パヤリが0.1秒救済されることになった。

 そのため当初はオイット・タナクがエヴァンスに0.4秒差をつけて首位で金曜日を終えるリザルトとなっていたが、エヴァンスがタナクに3秒差をつけてオーバーナイトでトップに立つというリザルトへと変更されることになった。

 しかし、このタイム訂正についてヒョンデはプロテストを行ったものの、スチュワードは「公正かつ合理的」な方法でタイムを算出したとしてこの訴えを却下している。

 リーダーボードの残りの順位は変わっていないが、トップとの差は当然広がっている。3位につけているカッレ・ロヴァンペラもSS1では未走行となっていたが、SS4ではオーバーシュートするミスによって15.8秒あまりをロスしていたため、タイムは救済されず、トップから7.1秒遅れだったものが、この訂正によってトップから10.1秒遅れで土曜日をスタートすることになる。