WRC2018/04/28

ヒュンダイ、アルゼンチンでニューエンジンを投入

(c)Hyundai

 ヒュンダイ・モータースポーツは、ラリー・アルゼンチンでジョーカーによってアップデートを行ったニューエンジンを投入した。

 ヒュンダイはこれまで、カムシャフトの駆動をチェーンで行っていたが、ライバルたちと同様にギヤによる駆動へと変更した。ヒュンダイ・モータースポーツのチームディレクターを務めるミシェル・ナンダンは、エンジンのパフォーマンスの向上によって選手権での勢いが加速することを期待している。

「エンジンのアップデート計画は以前からあったが、投入までに時間と距離を走らなければならなかった」とナンダンは語った。

「ジョーカーはカムシャフトのタイミングと駆動に関するものだ。これまではチェーン駆動だったものが、ライバルたちと同じくギヤ駆動と変更されている。アップデートは、ブロックやカバーをはじめとしてエンジンの多くのエリアに及んでおり、非常に大きな変更となった。これによりあらゆる点で恩恵があり、耐久性がより向上して正確性が高まった。アルゼンチンはけっして簡単なイベントではないが、我々はここで選手権についてもさらにリードできるように集中して取り組む計画だ」

 アンドレアス・ミケルセンは、ラリー前の記者会見において別モノのようだと新しいエンジンへの手応えを語っている。

「エンジンの回転域のすべてでパフォーマンスがあがっている。ドライビングではっきりとその違いが分かる。ここアルゼンチンではかなり効果が期待できるはずだ」とミケルセンは語った。