WRC2020/01/14

ヒュンダイ、2020年仕様のi20クーペWRCを公開

(c)Hyundai

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 ヒュンダイ・モータースポーツは、2020年の世界ラリー選手権を戦うi20クーペWRCを発表した。

 ヒュンダイによれば、今年も全戦に3台のマシンを投入する計画であり、新たに加入したワールドチャンピオンのオイット・タナクとティエリー・ヌーヴィルがフル参戦し、ダニエル・ソルドと9度のワールドチャンピオンであるセバスチャン・ローブが3台目のマシンをシェアすることになる。

 月曜日に発表された2020年仕様のi20クーペWRCは、外観については昨年のラリー・フィンランドでエアロがアップデートされて以降、大きな変更はないようにも見える。しかし、ルーフのエアスクープはこれまでより薄いタイプに変更され、空気抵抗の低減に役立つとともにルーフの気流を乱すことなく、リヤのウィングに効果的なダウンフォースを発生させることを狙っているようにも見える。

 また、リヤのディフューザーにもデザインの変更が行われ、スプリッタの枚数には変更はないものの、外側のスプリッタはMスポーツのフィエスタWRCのようにゆるやかなカーブを描いたものに変更されている。

 多くのチームと同様にマフラーもディフューザーのセンターに位置が変更されている。これによって排気を利用してディフューザーの下を流れる空気を加速させ、より効率的にリヤのダウンフォースを発生させようとしているようだ。

 昨年、初めてマニュファクチャラータイトルの栄誉に輝いたヒュンダイは、ドライバーズ選手権のトップとなったタナクを迎えた今季、選手権2位のヌーヴィルという強力な2トップによる布陣を構えることになり、チーム代表のアンドレア・アダモは、マシンについても最強のパッケージを実現させて二つのタイトル制覇を目指すと誓っている。

「我々の次のシーズンの目標は明確だ。カレンダーの各イベントで勝利を目指して戦い、ドライバーとマニュファクチャラーのタイトルに挑戦することだ。競争の激しさは今後も続くだろうが、だからこそ技術なパッケージが可能な限り強力であることを確かなものとしなければならない」

「ドライバーのラインナップについてはティエリー、オイット、ダニ、セバスチャンという間違いなくWRCで最も強力なものとなった。ているのは、このような才能を引き付けることができたことこそ、国際的なモータースポーツにおけるヒュンダイの評判を反映したものだ。我々はこれからのシーズンで何をもたらすか非常に集中しているよ」