ヒョンデ・モータースポーツは、今シーズンのある時点で世界ラリー選手権への4台体制を復活させる可能性がある。しかし、それはいつになるのだろうか? 6月末のギリシャ? それとも秋の南米ラウンドか?
ヒョンデは今季、数年ぶりに、パートタイムドライバーなしでシーズンをスタートさせた。チームは現在、世界チャンピオンのティエリー・ヌーヴィルとオイット・タナク、そして今年からチームに加入したアドリアン・フールモーの3人をフルタイムで出場させている。
一方、トヨタは4名のフルタイムドライバーと、セバスチャン・オジエがパートタイムで参戦しているため、合計5名の布陣で臨むイベントも多い。新しいハンコック・タイヤのセットアップにヒョンデ勢が苦しんだシーズン序盤となったのは、事前テストで良いテストができたかどうかも一つの要因になったと考えられており、テスト日数の制限から各イベントに向けたテストが3日間だったヒョンデに対して5日間だったこともトヨタに有利に働いていたともされている。
次戦のラリー・イタリア・サルディニアには当初、ポルトガル選手権に出場するダニエル・ソルドがi20 N Rally1で出場する可能性も囁かれていたが、発表されたエントリーリストではヒョンデは3台体制のままだ。
ヒョンデのチーム代表を務めるシリル・アビテブールは、サルディニアに向けた4台体制のプランを見直したことを認めたものの、チームが今後も4台目のマシンを走らせる可能性を完全に否定しているわけではない。
「4台目のマシンを投入するチャンスはまだある」とアビテブールはラリー・デ・ポルトガルがスタートする前に語っている。
「正直に言って、カナリア諸島はシステムにとって大きなショックだった。システムにショックが生じた時に必要なのは、再編成し、反省し、立ち止まり、計画していた行動の一部を保留にすることにした」
カナリア諸島のターマックラウンドではトヨタが1-2-3-4位を獲得、ヒョンデは大敗を喫した。しかし、ポルトガルのグラベルラウンドでは、ヒョンデのパフォーマンスは大幅に向上し、チームは今シーズン初勝利に迫った。アビテブールは、4台目のマシンを走らせること強調した。
「4台目のマシンを走らせるということは、予算を含めてより多くのリソースを必要とする。しかし、4台目のマシンを走らせることが、本当にそれらのリソースを有効活用する最善の方法なのか? 答えはイエスかもしれないし、ノーかもしれない。いずれにせよ、もう少し明確な見通しが得られるまで、その決定は延期することにした」とアビテブールは述べた。
「競争力のないマシンを投入しても、何の役にも立たない。まずは、自分たちの競争力の真のレベルを理解することだ。短期的に、それを改善するために何かできることはないだろうか?そして、自信が持てれば、4台目のマシンで戦術を練ることができるだろう。それは間違いない」