WRC2024/10/28

ヒョンデとTGR の共同イベントが韓国で開催

(c)Hyundai

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 ヒョンデ自動車とGAZOOレーシングは、国境を越えて初の共同イベントとなる「ヒョンデ N x トヨタGAZOOレーシングフェスティバル」を韓国の龍仁スピードウェイで開催した。

 このイベントは、世界ラリー選手権に参戦中のヒョンデNとトヨタGAZOOレーシングが韓国でのモータースポーツ文化の発展と顧客との交流を深めることを目的として共催し、両社の高性能プロダクションカーおよびレーシングカーを披露した。チケットは完売した。

 ヒョンデ自動車グループの鄭義宣会長とトヨタ自動車の豊田章男会長も積極的に参加した。鄭は豊田が操るヤリス WRCに同乗し、観客の喝采の中でモリゾウ得意のドーナツターンを含む激しいパフォーマンスを楽しんだ。走行後、二人はステージに上がり、近くにいた観客と握手を交わして感謝の意を表し、感想を語った。

 鄭会長は次のように述べた。「我々のハイパフォーマンスブランド『N』は、すべての自動車愛好家に満足と興奮を届けるために全力を尽くしている。我々はより多くの人々にドライビングの魅力を届けられるよう、トヨタと共にモータースポーツを盛り上げていく。今年初めに豊田会長とお会いした際にお互いのレースへの情熱を共有することができ、このイベントの共催に至ったことを非常にうれしく思う。豊田会長は、自動車業界で私が深く尊敬する人物であり、今日こうしてご一緒できることを光栄に感じている」

 豊田会長も次のようにコメントした。「サランヘヨ!(韓国語で「愛してる」の意味)今年初めに日本で鄭会長とお会いすることができ、そこでこの素晴らしいアイデアが生まれた。それからわずか10ヶ月で、この素晴らしいイベントが現実のものとなった!このイベントの実現に尽力してくれたすべての人々に心から感謝したい。トヨタとヒョンデは手を携えて、より良い社会を創造し、モビリティの未来を切り拓いていく」

 鄭と豊田のパフォーマンス走行に続き、ヒョンデは、i20 N Rally1 ハイブリッド、カスタマーモータースポーツ向けの2台のi20 N Rally2、アイオニック5 NとエラントラNを含む量産型の高性能Nラインナップ、そしてアイオニック5 N ドリフトスペックなどによるダイナミックなショーランを披露し、ファンを楽しませた。

 ヒョンデのショーランには、2024年WRCドライバーズ選手権で現在リードしているティエリー・ヌーヴィルをはじめ、ダニ・ソルド、アンドレアス・ミケルセン、2022年世界ツーリングカーカップのチャンピオンであるミケル・アズコナが登場した。

 トヨタも、GR ヤリス Rally1 ハイブリッド、GR ヤリスRally2、GR スープラ、GR86などの高性能ラインナップを使った迫力のショーランを披露した。ドライバーには、トヨタのWRCドライバーである勝田貴元、トヨタGAZOOレーシング・ワールドラリーチーム代表のヤリ-マティ・ラトバラ、そして勝田貴元の父であり、日本ラリー選手権で9回のタイトルを獲得している勝田範彦が参加した。