APRC2015/10/29

ファビアR5、今週のチャイナでAPRCデビュー

(c)APRC.tv

 チームMRFシュコダは、今週末のFIAアジア-パシフィック・ラリー選手権(APRC)最終戦のチャイナ・ラリー龍游にポントゥス・ティデマンドのドライブにより新しいシュコダ・ファビアR5をデビューさせる。

 10月30日から11月1日に今シーズンのAPRC最終戦として行われるチャイナ・ラリー龍游は、チェコの自動車メーカーのシュコダにとって、勝利の行進のようなものになる予定だ。シュコダは最終戦を前に、すでにAPRCで4年連続のマニュファクチャラーズ・タイトルを確保。また、ティデマンドとコドライバーのエミル・アクセルソンも、それぞれドライバーズ選手権とコドライバー選手権のタイトルを獲得しており、シュコダは同社のコア市場の中国で、新しいファビアR5とともにAPRCの3つのタイトル獲得を祝う。

「シュコダにとって中国は世界で最も重要な市場だ。そのため、我々は、新しいシュコダ・ファビアR5の生のアクションを、何万人ものファンに披露できることを非常に喜んでいる」とシュコダ・モータースポーツのディレクター、ミヒャール・フラバネクは語った。

 彼は、今シーズンのAPRCにおけるこれまでのシュコダMRFチームのパフォーマンスを賞賛した。

「最終戦を前にすでに3つのタイトルを獲得していることは、極めて優れた取り組みだ。シュコダにとって4年連続の王座だ。 私は特にポントゥス・ティデマンドとエミル・アクセルソンらにお祝いを言いたい。彼らは、シュコダでの最初の年に彼らが本物であることを証明した」

 今シーズンのAPRCはこれまでに5ラウンド開催され、ティデマンドはニュージーランド、オーストラリア、マレーシア、日本の4ラウンドで勝利し、ラリー・ニューカレドニアを2位でフィニッシュしている。

 ティデマンドとアクセルソンは先週末行われたラリー・デ・エスパーニャでWRC2を勝利しており、APRCにおける今シーズンのハイライトとなる最終戦で、ファビアR5で有終の美を飾ることを願っている。

「僕たちにとって全く初めての難しいラリーばかりだったが、シュコダとの最初の年にこのような重要なタイトルを獲得できてハッピーだよ。間違いなくお祝いすべき事柄だが、それはシーズン最終戦のあとだ。その前に、僕たちはこの素晴らしいシュコダ・ファビアR5で、中国のファンたちを魅了したい。シュコダブランドにとって、これは特に重要なラリーだからね」とティデマンドは語った。

 スウェーデン出身24歳のティデマンドは、先週末のラリー・デ・エスパーニャにおいて優勝を飾ったあと、スペインから中国へ直行した。その移動距離は1万マイルに及ぶだけでなく、彼らは7時間の時差を克服しなければならない。

 また、チームMRFシュコダにおけるティデマンドのチームメイトであるガウラブ・ギルはシュコダ・ファビアS2000を駆ってチャイナ・ラリー龍游に出場する。

 チャイナ・ラリー龍游は13SS/230kmで争われ、新しいシュコダ・ファビアR5のデビュー戦に、数万人の観客が訪れることが予想されているとAPRC主催者は発表している。