Mスポーツ・フォード・ワールドラリーチームは、2022年の世界ラリー選手権にアドリアン・フールモーがフォード・プーマ・ハイブリッドRally1を駆ってフル参戦することを発表した。
フールモーは、2021年のクロアチア・ラリーでフィエスタWRCを駆ってWRカーデビューを果たすや、印象的な走りでMスポーツ・フォードの次世代を期待させるドライバーとなった。6月のサファリ・ラリー・ケニアでは初のベストタイムを記録し、3戦連続でトップ6入りを果たすなど、彼は最終的に8戦にフィエスタWRCで出場することになり、飛躍をみせたシーズンを来季のフル参戦へとつなげることに成功した。
フールモーは、クレイグ・ブリーンとガス・グリーンスミスとともにMスポーツ・フォードのフルシーズンでのラインナップを形成し、来月のモンテカルロでは憧れだった9度のワールドチャンピオン、セバスチャン・ローブのチームメイトとなる。
「これは私が長い間待ち望んでいたニュースだ」とフールモーは語った。
「Mスポーツ、マルコム・ウィルソン、リッチ・ミルナー、チーム全員、そしてもちろんフォードとレッドブルに感謝しなければならない。我々がこれに向けて努力してきたことは何人かの人が知っていると思うし、これ以上ないほど興奮しているよ」
フールモーとMスポーツの契約発表は、来季のラインナップの最後になったが、彼はプーマRally1のテスト・プログラムでも最前線にも立っており、この契約が心配されことはなかった。
「プーマはとてもエキサイティングなマシンだ」とフールモーは語った。
「テストでは特にマシュー(ウィルソン、Mスポーツのチーフテストドライバー)には、多くの助けや指導を受けた。先週はフィンランドで雪の中を走ったが、クルマの感覚やフィーリングは最高だった」
「セバスチャン・ローブもいるMスポーツの一員としてモンテカルロに行けるのは、フランス人として大きな夢の実現だ!」
Mスポーツのチーム代表であるリチャード・ミルナーは次のように語っている。
「2022年にアドリアンをチームに迎えることができ、とてもうれしく思っている。契約が決まったことは本当にいいニュースだし、いくつかのプレッシャーから解放されたよ」とミルナーは語った。
「しかし、来年に向けてすべてを解決しなければならないというプレッシャーはまだ残っている。でも、このようにチームのことを世界に発信できる日は、本当にいい日だ。
「アドリアンとは数年前から一緒に仕事をしていて、個人的にもかなり親密に仕事をしてきた。彼が2022年に何を成し遂げるか、そしてMスポーツ・フォード・ワールドラリーチーム全体が何を成し遂げるか、とても楽しみにしているよ」