ERC2025/05/31

ブリニルセン、ERCスウェーデンで首位に立つ

(c)RedBull Content Pool

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 FIAヨーロッパ・ラリー選手権(ERC)第3戦のロイヤル・ラリー・オブ・スカンジナビアは、ノルウェー・チャンピオンのエイビンド・ブリニルセン(トヨタGRヤリスRally2)が終盤のドラマのすえにレグ1のトップに立っているが、地元スウェーデンが期待する若手のイサック・ライエルセン(シュコダ・ファビアRS Rally2)が5.1秒差の2位で続いており、優勝争いは明日の最終レグまで白熱した展開になりそうだ。

 かつてWRCのラリー・スウェーデンが行われていたヴェルムランド地方のグラベルステージを舞台に争われるロイヤル・ラリー・オブ・スカンジナビア。雨が降ったり止んだりという不安定な天候となった金曜日、ブリニルドセンとマッズ・オストベルグ(シトロエンC3 Rally2)が激しくトップ争いを繰り広げる一日となり、それを新鋭のライエルセンが激しく追い上げる展開が終盤まで続くことになった。

 しかし、優勝候補の一人だったオストベルグがSS8でパンク、2位から8位と後退するなか、ブリニルセンはふたたび雨が降り出した最終ステージのコリンズでも安定したペースで走りきり、この日、1度も最速タイムを奪うことはなかったが、金曜日の9ステージを終えて、ライエルセンに5.1秒差をつけてトップに立っている。

「中間セクションでは雨がひどく降り、視界が悪かった。それでも、楽しみながら全力でプッシュした。人生とはそういうものだ」とブリニルセンは語った。「それでも素晴らしい一日だったし、ラリーをリードできて最高だ。自分でも信じられないくらいだ。けど、明日は長い一日になるから、どうなるか楽しみだ」

 
 木曜夜に行われたブラテバッケン・スーパースペシャルを終え総合10位だったライエルセンは、雨に見舞われたSS2グロンルンドでハンコックタイヤを装着したシュコダでベストタイムを記録し、首位まで1.5秒差の総合3位に浮上、同じくウェットコンディションで行われたSS3ヴェルムスコグでも連続してベストタイムを記録、0.5秒差をつけて一時は首位に浮上している。

 ライエルセンはその後、ペースを上げたベテランたちの勢いに少し押されたようにも見えたが、最終ステージでは冷静にペースをコントロールできていると落ち着いた様子で語っている。「かなり激しい雨が降り、色々なことが起きた。それでも、視界が悪くなるほどではなかった。このステージではかなり遅れたが、この状況でうまく対処できたと思う」とライエルセンは説明した。

 
 ERCラリー・ハンガリーの覇者ローペ・コルホネン(トヨタGRヤリスRally2)は、慣れない路面でセッティングを好みに合わせるため1日を費やした後、雨が強まったSS9でフランク・トーレ・ラーセン(フォルクスワーゲン・ポロGTI R5)を1.8秒差で抜いて3位に追い上げ、2位のライエルセンに1.7秒に迫っている。

 アンドレア・マベリーニ(シュコダ・ファビアRS Rally2)はSS2で右フロントタイヤのダメージにより減速し、5位に入った。ヨーロッパ選手権ポイントリーダーのミコ・マルチェク(シュコダ・ファビアRS Rally2)は6位、ジュニアERCチャンピオンのミレ・ヨハンソン(シュコダ・ファビアRS Rally2)が7位で続いている。

 SS8の11kmを走行中に右リヤタイヤをパンクしたオストベルグは、レグ1を首位のブリニルセンから40.1秒遅れの8位で終え、表彰台争いから脱落してしまった。ルーカス・カールソンがコドライバーに迎えての初戦は残念ながらうまくいかない結果に終わりそうだ。

「非常に残念だが、仕方がない」とSS9のコリンズ・クレスト・ジャンプで最長の43mを飛び越えたオストベルグは語った。「誰にでも起こり得ることだが、残念ながら僕にはよくあることなんだ」
 
 SS4で最速タイムを記録したジョン・アームストロング(フォード・フィエスタRally2)は、今シーズン初のERC表彰台獲得に向けて、さらなる飛躍を期してSS5に臨んだが、パンクした右フロントタイヤを交換したため12位へと後退してしまった。

 予選ステージでサプライズな勝者となったフィリップ・アレン(シュコダ・ファビアRS Rally2)は、4ステージを終えて総合5位につけていたが、SS5開始から8.2km地点の滑りやすい舗装路でコースアウトしてしまった。

 ジュニアERC卒業生のマックス・マクレー(シトロエンC3 Rally2)は、3ステージを終えて総合12位につけていたが、タイヤの空気圧低下が原因で高速右コーナーでコースアウトし、フロントドライブシャフトとサスペンションを損傷してリタイアとなった。

 マスターERCカテゴリーでは、8ステージを終えてトップに立っていたヨス・フェルスタッペン(シュコダ・ファビアRS Rally2)が、コリンズの2回目の走行で6.8km地点の左コーナーで大きく滑り出し、横転してしまった。これで金曜日をトップで終えたのはベテランのヘニング・ソルベルグ(シュコダ・ファビアRS Rally2)となった。彼は、マーキングされてないタイヤを使用したことで2分のタイムペナルティを受けたものの、見事に挽回するペースをみせている。