RallyCross2018/10/19

プジョー、世界ラリークロス選手権から撤退へ

(c)Peugeot

 プジョーは、今季をもって世界ラリークロス選手権から撤退することを発表した。この突然の撤退決定は、チーム・ハンセンの今後の参戦計画とともにセバスチャン・ローブの将来についても疑問を投げかけている。

 世界ラリークロス選手権は、この8月、EVによる新しいラリークロスマシンによる選手権への移行を2021年に延期することを発表したが、その直後にアウディがこのシリーズへの不参加表明するとともに今季をもってEKSチームへのファクトリー支援を中止する決定を下している。

 プジョーのマーケティング担当CEOのジャン-フィリップ・インパラートは、木曜日の朝、電化への進化が不確実となった世界ラリークロス選手権から今季をもって撤退することをtwitterにおいて明らかにした。

「プジョーは、パリモーターショーにおいて乗用車の電化戦略の一貫としてプラグイン・ハイブリッド車両を発表するとともに2020年登場の新しいEVスポーツ車の開発を発表した」とインパラートCEO。

「電化への進化が不確実となった世界ラリークロス選手権については、これらEVスポーツ車の開発にそのリソースを集中することになるため、2018年の最終戦をもって撤退することを決めた」

 プジョーは、2014年に世界ラリークロス選手権が誕生して以降、ケネス・ハンセンが率いるチーム・ハンセンの参戦を3年にわたってサポートしたあと、2018年からプジョーそのものがオフィシャルチームを送りだす形で参戦体制を強化、7月のスウェーデンからニューマシンを投入してきた。

 世界ラリークロス選手権の今季最終戦南アRXは、11月24〜25日に開催される。