WRC2019/03/25

マキネン、「コルシカは初日が鍵」

(c)Toyota

 トヨタGAZOOレーシングWRTのトミ・マキネン代表は、今週末に行われるツール・ド・コルスはノーサービスで走らなければならない初日のマラソンステージでいかに速さを発揮するかが勝負の鍵になると語った。

 シーズン初のピュア・ターマックラウンドとなるツール・ド・コルスは今年、史上初めて島南東のポルトヴェッキオからスタートするため、金曜日のいつも行われる朝と昼のサービスを行うことなく、6SS/121.82kmを走らなければならない。そのため技術的なトラブルは許されないばかりか、いつもはデイサービスで行われるセットアップも不可能となる。

 4年連続でワールドチャンピオンに輝いているマキネン代表だが、コルシカでは2000〜2002年には3年連続でクラッシュするなど、優勝どころか一度もトップ5入りを果たすことができず、その厳しさを誰よりも知っている。マキネンは、ここでは正しいセッティングで最初のステージから100%の自信で走ることが重要だと語った。

「かつて、私はこのラリーにドライバーとして何度も出場したので、本当に難しいラリーであると知っている」とマキネンは語った。

「コルシカは非常に多くのコーナーと、本当に長いステージによって構成されるため、100%の自信を持って走らなければ大きくタイムを失うことになる。だからこそ、正しいセットアップがとても重要になる」

「とくに金曜日はすべてのステージをいつものデイサービスなしで走らなければならず、途中で大きくセットアップを変えることができないため、なおさら難しくなるが、チームとしては可能な限りの準備をしてきた」

 トヨタは昨年のコルシカでは7つのステージウィンを獲得、オイット・タナクは2位でフィニッシュしており、ドライバー選手権とともにマニュファクチャラー選手権で臨む今年のコルシカでチームはさらなるパフォーマンスを築くことを狙っている。

「トヨタは昨年、全ステージのうちの半分でベストタイムを記録するなど強さを発揮している」とマキネンは語った。

「チームのドライバーは、これまで全員がツール・ド・コルスで速さを示してきたが、今回もまた良い週末になるのではないかと期待している。今年は前向きな気持ちでコルシカ島に向かうことができる」