WRC2019/02/19

ミーク、コリンズ・クレストで最長飛距離

(c)Toyota

 トヨタ・ヤリスWRCを駆ったクリス・ミークが、ラリー・スウェーデンのコリンズ・クレスト・アワードを獲得した。

 1995年にワールドチャンピオンに輝いたコリン・マクレーの恐れを知らないジャンプを記憶にとどめるために、ヴァルゴーセン・ステージの大きなクレストには彼の名前が刻まれ、2008年以降、ここでもっとも長い飛距離のジャンプをみせたドライバーには毎年、コリンズ・クレスト・アワードが贈られている。

 コリンズ・クレストでは過去2年連続でマッズ・オストベルグが最長の飛距離をみせたが、今年はミークが41メートルを跳び、コリンズ・クレスト・アワードを獲得した。今年、シトロエンC3 R5で出場したオストベルグは40メートルに終わり、2016年にこれまでのレコードとなる45メートルを跳んだエイヴィンド・ブリニルドセンも、勢いあまってあわやコースオフしそうになったセバスチャン・オジエとともに39メートルに終わっている。

 ミークは、金曜日にレイデン・ステージのエンストによって順位を下げたことで、土曜日を不利なポジションで走ることになったために6位に終わることになったが、このコリンズ・クレストのジャンプが次戦のメキシコでの好結果につながってほしいとジョークを交えて語っている。

「このラリーでの僕らの運は、順位を下げた金曜日のエンジンストールまで遡ることができる。土曜日の不利なポジションがそれによって決まることになってしまったからね」とミークは語った。

「それでも大きな問題もなく、ヤリスWRCで良い感じを持ってゴールできたことは最大の収穫だ。パワーステージではチャンスがあればポイントがほしかったが、クルマの左フロントタイヤに大きな衝撃を受け、その後はドライブに苦労した。それでも、チームの(選手権の)ためにポイントを獲得してフィニッシュできたので良かった。それからコリンズ・クレストで最大のジャンプをしたことも光栄だ」

「しかし、アイルランドの偉大なスポーツアナリストは、かつて『ジャンプはショーのため、コーナーはパン生地(お金を意味する)のために』と書いている。だから、僕たちはメキシコではパン生地を焼くことにするよ」

■コリンズ・クレスト・アワード歴代受賞者
2019年 クリス・ミーク 41m
2018年 マッズ・オストベルグ 42m
2017年 マッズ・オストベルグ 44m
2016年 エイヴィンド・ブリニルドセン 45m
2015年 ティエリー・ヌーヴィル 44m
2014年 ユホ・ハンニネン 36m
2013年 ティエリー・ヌーヴィル 35m
2011年 ケン・ブロック 37m
2012年 オイット・タナク 32m
2010年 マリウス・アーセン 37m
2008年 カリド・アル-カシミ 36m