ポルトガル・ラリー選手権に参戦中のクリス・ミークは、先週末に行われたラリー・ヴィーニョ・ダ・マデイラで、クラッシュによってリタイヤを喫し、選手権タイトル獲得は絶望的となっている。
全8戦で争われるシリーズの第6戦マデイラは、前戦から2連続となるターマックでのイベントで、ヒョンデ・ポルトガルのi20 N Rally2を駆るミークは、前戦のラリー・デ・カステロ・ブランコで勝利を挙げ、調子も上がっていた。
レギュラー・コドライバーのジェームス・フルトンがジョッシュ・マクアーリンとともにフィンランドに参戦していたため、今回ブライアン・ホイとコンビを組んで出走したミークは、最初の2ステージを制して幸先の良いスタートを切っているが、続くSS3でクラッシュですべてが台無しとなる。
「ワイドに膨らんで壁に接触してしまった。僕のミスだ」とミークは認めている。「残念ながら、これでラリーが終わってしまった。今回仕事してくれたブライアン・ホイには感謝している。また戻ってくるよ!」
ミークの離脱により、2度のヨーロッパ・ラリー王者に輝いているジャンドメニコ・バッソがトップに浮上するが、最終的にはシュコダに乗るアレクサンドレ・カマチョが20.2秒上回って勝利を掴んでいる。
ジョゼ・ペドロ・フォンテスは3位だったが、ERCレギュラー・ドライバーのシモーネ・カンペデッリと昨年のポルトガル王者のアルミンド・アラウージョよりも上位でフィニッシュしたことで、ポルトガル選手権で最大ポイントを獲得している。
今季残り2戦となったところで、ミークは2勝と2つのリタイアでポイントランキング6位につけている。まだタイトル獲得の可能性はあるが、それには大きな幸運が必要となる。8戦中ベスト7戦のスコアをカウントする方式で、ミークが獲得できる最大ポイントは106ポイントとなるが、これは現在ポイントリーダーであるミゲル・コレアが今所持しているポイントの合計である。