WRC2022/11/24

ムートンの映画が国際エミー賞を受賞

(c)wrc.com/WRC Promoter

 1980年代のラリー界の頂点に躍り出たミシェル・ムートンの物語「クイーン・オブ・スピード」が、今年の国際エミー賞を受賞した。

「クイーン・オブ・スピード」は昨年末に公開され、ドラムスタジオが制作し、バービー・マクローリンが監督したスカイオリジナルのドキュメンタリーだ。

 息を呑むような記録映像と、ムートン自身、コドライバーのファブリツィア・ポンス、ライバルのアリ・バタネン、ウォルター・ロールへのインタビューを通して、1970年代から1980年代にかけてムートンが世界ラリー界の頂点に立つまでのストーリーが描かれている。

 WRCのFIAセーフティ・デレゲートとして活躍するムートンは、1980年代にアウディ・クワトロを駆って4勝を挙げ、FIA世界ラリー選手権で9回の表彰台を獲得し、ラリー界の象徴となった。40年後の今日でも、彼女はWRCラリーで完全優勝した唯一の女性ドライバーだ。

 これらの功績は、今週月曜日にニューヨークで開催された第50回国際エミー賞で「クイーン・オブ・スピード」が最優秀スポーツドキュメンタリー賞に選ばれたことで、再び脚光を浴びた。

「ドラムスタジオからノミネートの知らせを聞いただけでも大きな驚きだった」と、ムートンはWRC.comに喜びを語った。「何も期待していなかったから、なおさら驚いた」

「この映画を作ったのは、私は本を書いたことがないので、孫娘たちに自分のキャリアの痕跡を残したいと思ったからだ。長い年月を経て忘れてしまった細部を思い出すのは、とても楽しい作業だった!」

「私はモータースポーツの世界で素晴らしい人生を送ったが、これをきっかけにもっと多くの女性が同じことにチャレンジしてくれることを願っている」