WRC2021/02/27

ラッピが母国アークティックWRC2をリード

(c)RedBull Content Pool

 エサペッカ・ラッピ(フォルクスワーゲン・ポロ GTI R5)は金曜日に開幕したアークティック・ラリー・フィンランドのWRC2選手権で2つのステージで連続してベストタイムを奪い、完璧な形で母国ラウンド勝利にむけてスタートした。

 2020年末にMスポーツ・フォード・ワールドラリーチームのシートを失ったラッピは、母国で初開催されるアークティック・ラリー・フィンランドのWRC2選手権へモヴィスポーツのポロ GTI R5で参戦することになった。

 ラッピは、オープニングのサッリオヤルヴィのステージでチームメイトのニコライ・グリアジン(フォルクスワーゲン・ポロ GTI R5)に8秒差でトップに立つと、暗闇の中で繰り返されたステージではグリアジンとの差を13.6秒にを広げてロヴァニエミに戻ってきた。

「ラリーを支配しているわけではないが、初日の走りには満足しているよ。まだまだ道のりは長いので、スマートにプレイしようとしていますが、ラリーカーに戻ってこれて本当に嬉しいね」とラッピは語った。

 グリアジンはアークティック・ラリーのためのウォームアップとして2週間前にエストニアで開催されたオテパー・ウィンター・ラリーに参戦した際にポロ GTI R5を大破させたため、チームは急遽、代わりのマシンを用意しての参戦となったが、ウィンターラリーでテストした経験はここまでは役立っているようだ。彼は、モンテカルロで優勝したTOKスポーツのアンドレアス・ミケルセン(シュコダ・ファビアRally2エボ)には2.7秒差をつけている。

 TOKスポーツから参戦予定だったマルコ・ブラシアがビザの問題からフィンランドに入国できなかったため、急遽、昨年のチームタイトルに貢献したエイヴィンド・ブリニルドセン(シュコダ・ファビアRally2エボ)が代役で出場、
25.9秒差の4位につけている。次戦のクロアチア・ラリーでWRカーデビューが決まったMスポーツ・フォードのアドリアン・フールモー(フォード・フィエスタRally2)が4.1秒差の5位で続いている。

 ヒュンダイ・モータースポーツNから参戦するオーレ・クリスチャン・ヴェイビー(ヒュンダイi20 R5)はスロットルに問題を抱えて1分35.8秒差の6位につけているが、優勝候補の一人として考えられてきたチームメイトのヤリ・フットゥネン(ヒュンダイi20 R5)はオープニングSSで技術的な問題からリタイアとなっている。

 また、プライベーターのためのWRC3選手権ではフィンランドのエミル・リンドホルム(シュコダ・ファビアRally2エボ)が金曜日の2つのステージを制してリード、テーム・アスンマー(シュコダ・ファビアRally2エボ)に10.9秒の差をつけている。

 世界ラリークロスチャンピオンのヨハン・クリストファーソン(フォルクスワーゲン・ポロ GTI R5)は6位、マティアス・エクスローム(シュコダ・ファビアRally2エボ)は初日7位だった。