ERC2020/03/24

ラリー・カナリアスは12月に延期、ERC最終戦へ

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 5月7-9日にスペインのカナリア諸島で開催が予定されていたラリー・イスラス・カナリアスは日程を延期し、ヨーロッパ・ラリー選手権の最終ラウンドとして12月3-5日に開催されることを正式に発表した。

 新型コロナウイルス(COVID-19)の流行によってスペイン政府とカナリア諸島の州政府が5月初旬までのすべてのイベントの延期を推奨したことを受けて、ラリー・イスラス・カナリアスは開催日程の変更を調整してきた。

 ERCプロモーターのユーロスポーツイベンツとラリー・イスラス・カナリアス主催者のクラブ・デポルトヴィオ・トッド・スポルトは、先週末に協議を行い新しいスケジュールをFIAに申請、月曜日に承認されることになった。新しい日程については、ERCカレンダーだけでなく、スペイン選手権およびカナリア島選手権の一戦でもあることも考慮したうえで調整されている。

 すでにポルトガル領のアソーレス諸島で3月末に本来の開幕戦として行われる予定だったラリー・アソーレスは9月へと延期になり、そのスケジューリングを可能とするためにキプロス・ラリーは1週間開催日を遅らせることになった。また、ラリー・イスラス・カナリアスが日程変更となったことで、もともとシーズンフィナーレとして予定されていたラリー・ハンガリーは最後から2番目のラウンドになる。

 ERCユーロスポーツイベンツのジャン-バティスト・レイは、ERCの全8戦のカレンダーを維持したまま再スケジューリングできたことを喜んでいる。

「明らかに、イベントの延期と再スケジュールは激変をもたらすもので、一瞬のうちに決まる仕事ではない。すべての組織が新型コロナウイルスの状況を継続的に監視することで、ラリー・イスラス・カナリアスの開催を可能にするために、代替日を確保することができた。それによってERCの予定されていた8戦のカレンダーを維持することができた。日付の変更によって影響を受ける他のERCイベントのプロモーターを含め、これを達成するために私たちを支援してくれた関係者全員に感謝したい」

 ラリー・イスラス・カナリアス組織委員会のヘルマン・モラレス会長は次のように述べている。

「言うまでもなく、この状況は我々の計画には含まれていなかったが、この間、ユーロスポーツイベンツ、FIA、(スペインASNの)RFEdeAによる完全なサポートと理解を得ることができた。あのまま最初の日程を保持しようとしたら、不確かな結果を伴っただろうし、突然のキャンセルに至っただろう。この新しいカレンダースロットは、2020年シーズンのタイトル決定戦であるという特別な名誉のもとで授賞式も開催できる。我々は12月の開催にむけてすべての熱意を注ぐ」

■2020年ERCカレンダー(3/23現在)
1 ラリー・リエパーヤ(ラトビア)5/29-31
2 ラリー・ポーランド(ポーランド)6/26-28
3 ラリー・ディ・ローマ・カピターレ(イタリア)7/24-26
4 チェコ・ラリー・ズリン(チェコ) 8/28-30
5 ラリー・アソーレス(ポルトガル)9/17-19(3/26-28から延期)
6 キプロス・ラリー(キプロス) 10/16-18(10/9-11から延期)
7 ラリー・ハンガリー(ハンガリー) 11/6-8
8 ラリー・イスラス・カナリアス(スペイン)12/3-5(5/7-9から延期)