ERC2018/09/22

ルクヤヌク、ERCポーランドの予選トップ

(c)ERC

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 FIAヨーロッパ・ラリー選手権(ERC)第7戦ラリー・ポーランドの予選ステージが木曜日に行われ、ロシアン・パフォーマンス・モータースポーツのアレクセイ・ルクヤヌク(フォード・フィエスタR5)が1分48.976秒のトップタイムをマーク、スポーツ・レーシング・テクノロジーズのニコライ・グリアジン(シュコダ・ファビアR5)が0.946秒差の2番手タイムにつけることになった。

 ラリー・ポーランドは、木曜日のミコワイキ郊外に設けられた3.26kmのタルティのステージで朝7時30分から行われたフリープラウティスに続いて10時から予選がスタートした。ミコワイキの空は青く晴れ上がり、ステージはドライ・コンディション。ポーランドの高速グラベルステージではスタート順がとくに重要になるため、この予選ステージでいいポジションをキープすることが戦いを有利に進めるためにも絶対の条件となる。

 ルクヤヌクとERCのタイトルを争ってきたブルーノ・マガラエスがポーランドの欠場を表明、事実上、今季のチャンピオンはルクヤヌクに決まっているが、彼はこの高速バトルでの勝利でタイトルに華を添えるべく、予選ステージでも一番時計をマークすることになった。

 まだタイトルの行方が混沌しているERCジュニア・アンダー28選手権では選手権を争うトップ3がポーランドに集結しており、現在選手権で3位につけるグリアジンが総合2番手をマーク、選手権2位につけるクリス・イングラム(シュコダ・ファビアR5)が7番手につけるなか、選手権トップのシュコダ・アウト・ドイッチュランドのファビアン・クライム(シュコダ・ファビアR5)はコースオフによって12番手タイムに沈んでいる。

 また予選3番手には、ヒュンダイ・モータースポーツの育成ドライバーであるヤリ・フットゥネン(ヒュンダイi20 R5)が1.618秒差で続くことになった。昨年、オペル・アダムR2でERCジュニアU27を制したあと、ヒュンダイの育成プログラムに抜擢された彼は、タイヤ選択のミスをしたと語りながらも地元勢を抑え、成長を証明する走りをみせた。

 地元ポーランド最速は、4番手で続くシュコダ・ポールスカ・モータースポーツのミコワイ・マルチク(シュコダ・ファビアR5)、5番手にはキプロスとアクロポリスの2戦で表彰台を奪ってERCの3位につけるハンガリーのノルベルト・ヘルツィヒ(シュコダ・ファビアR5)、6番手にTOKワールドラリーチームのオルハン・アヴチオル(シュコダ・ファビアR5)が続くことになった。

 プジョー・ラリーアカデミーのローラン・ペリエ(プジョー208T16 R5)は2度の危ない瞬間に見舞われ、リヤバンパーを失い、フロントスポイラーにもダメージを負いながらも8番手で続いている。

 残り2戦となっているERCジュニアU28も王座をめぐって激しい週末を予感させる。予選では選手権3位につけるスペインのエフレン・ヤレナ(プジョー208 R2)がトップタイム、2番手には選手権2位のトム・クリステンソン(オペル・アダムR2)が続き、選手権リーダーのマルティンシュ・セスクス(オペル・アダムR2)は3番手で続いている。

 ラリー・ポーランドは昼すぎからスタートセレモニーが行われ、予選トップ15台によるスタートオーダーセレクションでは、予選トップのルクヤヌクが15番手からのスタートを選択、予選2位のグリアジンが14番手と予選の順に従って後方からスロットが埋まることになった。大きなミスによって予選12番手に終わったジュニアU28の選手権リーダーのクライムは4番手の走行と苦しい展開が予想されている。ラリーは現地時間の今夕17時から始まるミコワイキ・アリーナのスーパーSSで開幕する。