WRC2022/03/24

ルーベ、「プーマは最高のフィーリング」

(c)Pierre-Louis Loubet

(c)wrc.com/WRC Promoteur

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 ピエール-ルイ・ルーベは、先週末に行われたサウス・ベルギー・ラリーでMスポーツのフォード・プーマRally1のステアリングを初めて握り、来月のクロアチア・ラリーでのWRC復帰に向けて準備を行った。

 ルーベは昨年10月にパリで交通事故に遭い、腰と脚を負傷したため、、不本意なシーズンとなっていたヒョンデ2CコンペティションでのWRカー参戦プログラムを途中で休止していた。

 ルーベは、サウス・ベルギー・ラリーではコースカーとして出場、12SS/150.42kmで争われたこのアスファルトのイベントを走りきり、クロアチア・ラリーでの復帰にむけて手応えをつかんだようだ。

「6カ月間家にいて、初めてこのマシンを体験したんだけど、素晴らしかったよ。フィーリングは最高だった」とルーベは興奮気味に語った。「1日の間にいくつか小さな変更を加えて、最終的には本当に快適に走ることができた。クロアチアでもこのフィーリングがあれば、きっといいものができるはずだ」

「自分にとってはトレーニングラリーであっても、クルマに乗って快適にプッシュできるいい方法だったし、最後にはペースも強力だったと思うので、かなり満足している」

 ルーベは昨年のクロアチア・ラリーのあとコドライバーのヴァンサン・ロンデとのコンビを解消していたが、新天地Mスポーツ・フォードでの参戦プログラムではロンデとのコンビを再開することになっており、サウス・ベルギー・ラリーでは久しぶりにコクピットでコンビネーションを確かめている。

「昨年は多くのプレッシャーがあり、誰もがこれは問題だ、あれが問題だと言い始めた。プレッシャーを感じていたので、ヴァンサンを変えることになったが、それはとても大きな間違いだった」とルーベは語った。

「ヴァンサンと一緒に戻ってこれて本当に嬉しいし、Mスポーツで初めてのラリーを走れることは素晴らしい日だ。みんなと協力して、いいコンディションでクロアチアに行き、いい結果を出したいと思っている」

 ルーベの駆るプーマRally1は、一週間前にベルギーで行われたラリー・ドゥ・アヌーでジュルダン・セルデリディスが駆って優勝を飾ったものだ。Mスポーツ・フォードのチーム代表リチャード・ミルナーは、ルーベがサウス・ベルギーでRally1カーのステアリングを握ることは、クロアチアに向けた素晴らしいウォームアップの機会になると語った。

「このイベントに参加することは、彼がクルマとその手順を学ぶ機会を得ることを意味し、イベント前の公式テストではクロアチア・ラリーでの様々なセットアップの方向性を理解することに集中できる」とミルナーは語った。

 ベルギー選手権第2戦のサウス・ベルギー・ラリーでは、元シトロエン・ワークスドライバーのステファン・ルフェーブルが、WRC2参戦中のグレゴワール・ムンステルを抑えて開幕2連勝を飾っている。また、F1王者のマックス・フェルスタッペンの父であり、元F1ドライバーのヨス・フェルスタッペンの参戦も話題を呼んでいたが、オープニングSSで7番手を奪った直後にコースオフでリタイアとなっている。