WRC2018/04/29

ロヴァンペラ、逆転でアルゼンチン首位に浮上

(c)Skoda

 ラリー・アルゼンチンのWRC2カテゴリーはDAY2を迎え、シュコダ・モータースポーツのカッレ・ロヴァンペラ(シュコダ・ファビアR5)が土曜日のステージで6連続ステージウィンを記録し、金曜日からラリーをリードしていたチームメイトのポントゥス・ティデマンド(シュコダ・ファビアR5)を逆転し、23.2秒差で首位に立っている。

 ティデマンドは20.2秒のアドバンテージを持って土曜日のレグにのぞむことになったが、17歳のロヴァンペラがスタートから飛ばし、最初のSS9で4.5秒差を詰めている。

 だが、ロヴァンペラがその輝きを発することになったのは霧の影響を受けてからだった。40.48kmのクチージャ・ネヴァダ〜リオ・ピントのステージで彼は、序盤の数キロでは視界が20m以下となった濃霧の状況の中でも恐れ知らずともいえる走りで、ティデマンドとの差を一気に30秒近く縮めて一気に逆転、トップに立つことになった。

 そこから彼は落ち着いた走りで、SS12の接戦を0.3秒差で抑えて朝のループを終えると、SS13、SS14も連続で制しているが、最後の40.48kmでは二人ともチームの戦略に従いミスのない走りでフィニッシュ、ティデマンドがこの日唯一のベストタイムを記録することになったが、ロヴァンペラは23.2秒をリードしてゴールすることになった。

「僕たちはかなりいい感じに走れている。ロングステージではパンクが怖かったから、セーフティを心がけた。ポントゥスがとてもいい走りをしているから本当にプッシュしていかないとね。明日は面白くなりそうだ」とロヴァンペラは語った。
 シュコダの二人の2分以上後方には、クリーンな走りでこの日の7つのステージを終えたガス・グリーンスミス(フォード・フィエスタR5)が3位に入っている。

 チリのペドロ・ヘラー(フォード・フィエスタR5)が4位、そして5位にはサービスからの出発が遅れ、50秒のペナルティを受けてしまったディエゴ・ドミンゲス(ヒュンダイi20 R5)が入っている。

 前日メカニカルトラブルで離脱し、2日目から復帰したグスタボ・サバ(シュコダ・ファビアR5)が6位にとどまっている。

 金曜日6位だったマルキート・ブラチア(フォード・フィエスタR5)はSS9でクラッシュし、リタイアとなっている。