WRC2018/10/29

ロヴァンペラがWRC2スペインで優勝

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 ラリー・デ・エスパーニャWRC2の最終日、シュコダ・モータースポーツのカッレ・ロヴァンペラ(シュコダ・ファビアR5)が今季のWRC2チャンピオンに輝いたチームメイトのヤン・コペツキ(シュコダ・ファビアR5)や元ワールドチャンピオンのペター・ソルベルグ(フォルクスワーゲン・ポロGTI R5)からの追撃から逃げ切り、前戦ウェールズ・ラリーGBに続いて今季2勝目を飾ることになった。

 グラベルの金曜日をリードしたエリック・カミリー(フォルクスワーゲン・ポロGTI R5)が土曜日にギヤシフトのトラブルを抱えたことによってロヴァンペラはSS11からリードを奪うことになり、コペツキに対して22秒をリードして最終日を迎えることになった。

 今季5戦で5勝を飾っているコペツキは、6勝目を奪いとるべく最終日も3つのベストタイムで猛追したが、ロヴァンペラを捕らえるまでに至らず。ロヴァンペラが8.5秒をリードして優勝を飾っている。

「僕らの計画ではグラベルで速さをみせて、ターマックでほかのドライバーに離されないことだった」とカミリーは語った。

「土曜日は雨のコンディションだったが、それらはドライより簡単だった。僕らはレインタイヤだったが、そのタイヤではマシンの精度が少し悪くなるが、ターマックにドライビングをいきなり変更しなければならない時には少しだけ簡単だったと思う。うまく戦うことができた。カミリーもコペツキもドライではもっと速かっただろう。もちろんペターもいくつかのステージで速さをみせたので、彼らと戦うことができたことをとても誇りに思うよ」

 ペター・ソルベルグは、フォルクスワーゲン・ポロGTI R5のデビュー戦において見事にポディウムフィニッシュに導いた。プレテストではグラベルとターマックで一日ずつ走り込んではいたが、ウェットコンディションを走るのは初めてだったし、ほとんどぶっつけ本番に近い状態でも対応力をみせた。

「素晴らしいポディウムになった。ポロGTI R5のデビュー戦という大変な役目もあったし、とくにヴェロニカ(・エンガン)にとってはプレッシャーを感じるラリーになったが、素晴らしい週末になってよかったよ。ターマックでもグラベルでも、そしてマディでもレインでもすべてのコンディションでいいスピードを見せることができた」とソルベルグは語った。

 雨の土曜日に3つのベストタイムを奪ったニル・ソランス(フォード・フィエスタR5)は、コペツキからわずか0.3秒差で最終日を迎えたが、SS15リウデカニエスで無念のパンク、ヨーロッパ・チャンピオンのカイエタン・カイエタノビッチ(フォード・フィエスタR5)に抜かれて5位でフィニッシュすることになった。

 ペターの兄であるヘニング・ソルベルグ(シュコダ・ファビアR5)は、ペターがスペインへ出場が決まったあと急遽自身も参戦を決めたが、見事に6位でフィニッシュした。

 7位にはピエール-ルイ・ルベー(ヒュンダイi20 R5)、8位にファビオ・アンドルフィ(シュコダ・ファビアR5)、9位にオーレ・クリスチャン・ヴェイビー(シトロエンC3 R5)、10位にシモーネ・テンペスティーニ(シトロエンC3 R5)が続き、勝田貴元(フォード・フィエスタR5)も12位で無事に完走を果たしている。