来週末にフィンランド北部のロヴァニエミで開催されるアークティック・ラップランド・ラリーがエントリーリストを発表、トヨタGAZOOレーシング・ワールドラリーチームからはカッレ・ロヴァンペラとエルフィン・エヴァンスが出場し、2週間後に行われるWRCラリー・スウェーデンのための準備を行うことが明らかとなった。
ワールドチャンピオンのロヴァンペラは今季はパートタイムでの参戦となり、開幕戦モンテカルロをスキップする。彼はトヨタGAZOOレーシングWRTで初めてシーズンを迎えた2020年と同様にアークティック・ラップランド・ラリーのウィンターコンディションでウォームアップを行い、今季初戦のスウェーデンに備えることになる。
ロヴァンペラと同様、スウェーデンでシーズンをスタートするヒョンデのエサペッカ・ラッピもアークティック・ラップランド・ラリーへの参戦を希望していたが、月曜日の深夜に発表されたエントリーリストに彼の名前は見当たらない。
WRCスウェーデンの準備としてアークティック・ラリーを活用するのは、ロヴァンペラやエヴァンスだけではない。スウェーデンに出場する7台のGRヤリスRally2のうち5台がここでデビューをすることになっている。山本雄紀と小暮ひかるがトヨタGAZOOレーシングWRT NG(ニュージェネレーション)からエントリー、ゲオルグ・リンナマエ(RedGreyチーム)、2022年フィンランド・チャンピオンのミッコ・ヘイッキラ(TGSワールドワイド)、WRC3チャンピオンのローペ・コルホネン(ラウティオ・モータースポーツ)にとっては納車されたばかりの新しいマシンに慣れるための絶好の機会になるだろう。
そのほかには、シトロエンのファクトリーサポートを受けてDGスポーツから参戦するニコライ・グリアジンもシトロエンC3 Rally2でスウェーデンの準備を行うほか、2022年のWRC3チャンピオンであるラウリ・ヨーナもシュコダ・ファビアRS Rally2で参戦する。
またスウェーデンで開幕するジュニアWRC選手権に向けた準備として、ディエゴ・ドミンゲス、ファビオ・シュワルツ、ロベルト・ブラハ、ペトル・ボロディンが出場する。
アークティック・ラリーは、2月2〜3日に12SS/203.98kmで開催される。