Raid2017/07/18

ローブ、クラッシュでシルクウェイ勝利を失う

(c)Peugeot

 シルクウェイ・ラリーの後半戦がスタートした17日、クロスカントリーラリーの初優勝にむけてそれまで快調なペースで首位をキープしていたチーム・プジョー・トタルのセバスチャン・ローブ(プジョーDKRマキシ)がクラッシュする波乱が発生することになった。

 17日に行われた第9レグはウルムチからハミまでの総走行距離813km/競技区間421kmで行われ、ローブはスタートして84km地点の干上がった河床に入ったところで激しく横転、フロントを大破してストップすることになった。

 ローブとナビゲーターを務めるダニエル・エレナは2時間30分あまりを要して応急修理を行ったあと再スタートも161km地点で自力での走行を断念、アシスタントのためのトラックを待つことを選択した。

 ローブのマシンは結局、7時間以上も遅れてハミのビバークへと到着、ローブとエレナはすぐにメディカルチェックを行っており、プジョーのメカニックたちが修理が可能かどうか損傷を評価する作業に取りかかっている。

 ローブの大きなタイムロスによって、チームメイトのシリル・デプレ(プジョー3008 DKR)が新しいリーダーとなり、彼の34分差につけていたブライス・メンジーズ(MINIジョンクーパーワークス・ラリー)は2度のパンクにより51分差の3位へと後退、中国のハン・ウェイ(吉利汽車SMGバギー)が44分差の2位へと浮上している。

「チームメイトが大きなトラブルに遭ったのを見ると集中するのが困難だったが、とにかくディッチやバンプが連続するこのように荒れているステージを見たときに、僕らは今日はリスクをとることは意味がないことだと決めたんだ。我々はラリーをリードすることになったが、アプローチを変えることなく賢明な走りを続けなければならない」とデプレは語っている。

 また、第9レグのトップタイムを奪ったステファン・ペテランセル(プジョー3008 DKR)は11位まで順位を戻してきた。

 明日の第10レグは、ハミから敦煌までの総走行距離517km/競技区間360kmが予定されている。