Raid2023/01/14

ローブがステージ5連勝で総合2位へ浮上

(c)RedBull Content Pool

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 2023年ダカール・ラリーの第12ステージが金曜日に行われ、バーレーン・レイド・エクストリームのセバスチャン・ローブ(プロドライブ・ハンターT1+)が今大会6回目、5ステージ連続勝利を果たしてついに2位へと浮上することになったが、ラリーリーダーのトヨタGAZOOレーシングのナッサー・アル-アッティーヤ(トヨタGRハイラックスDKR T1+)が残り2ステージでリードを1時間27分へと広げており、ダカール通算5勝目に大きく迫っている。

 金曜日のエンプティクォーターとシェイバ間に設けられた185kmの第12ステージはマラソンステージの後半となるため、チームからのアシスタンスが禁止されているため、オマーン国境付近でビバーク地点ではクルーたちだけでマシンをフル稼働の状態に修理してこの日の準備をしなければならなかった。

 ローブは序盤からリードし、最初のチェックポイントでトップを奪うと、着実にそのアドバンテージを広げ、砂丘が続くフィニッシュまでの残り30kmの区間でライバルをさらに引き離し、マティアス・エクストローム(アウディRS Q e-tron E2)に3分19秒差をつけるトップタイムでフィニッシュ、2位につけるオーバードライブ・レーシングのルーカス・モラエス(トヨタ・ハイラックスT1+)が10番手タイムにとどまったため、ついに総合2位へと浮上することになった。

「僕らにとっては良いステージだった。まったくミスがなく、ずっとプッシュし続けることができた。2位を目指してプッシュしたので、完璧なステージになった。マシンにも全くトラブルがなく満足しているよ」とローブはふりかえっている。

 第3ステージ以降首位をキープしてきたアル-アッティーヤは、この日も堅実なペースを刻み、最大のヤマ場となったマラソンステージを1時間27分のリードで終えている。

 残りはあと2日のみとなり、5度目の勝利が見えてきたため、アル-アッティーヤはステージエンドで笑みをみせている。「マラソンステージの2日間を終えたのは良いが、あとはマシンを維持しなければならない。もうここでの戦いはない。ただ、クルマが壊れないようにしなければならないんだ。この調子で行けば、きっといい結果が得られると思う。次のレースでは戦いたい!」

 アル-アッティーヤのTGRチームメイトであるヘンク・ラテガン(トヨタGRハイラックスDKR T1+)は序盤で25分以上ストップし、4位をチームメイトのジニール・ド・ビリエ(トヨタGRハイラックスDKR T1+)へと譲っている。