伝統的なモータースポーツイベントであるレース・オブ・チャンピオンズ(ROC)が2025年に復活する。
レース・オブ・チャンピオンズ(ROC)は、1988年に、その2年前にラリー中の事故で亡くなったヘンリ・トイヴォネンを偲んで初めて開催された。それ以来、ほぼ毎年開催されてきた。
昨年は開催が見送られたが、来年3月にはモータースポーツのスターたちが再びオーストラリアのシドニーを舞台に戦いを繰り広げる。長年にわたり、このイベントにはラリーとサーキットレースの両方から数多くのトップドライバーが参加しており、来年も例外ではない。ラリーからは現時点で2人のトップドライバーが参戦することが確定している。9度の世界チャンピオンに輝いたセバスチャン・ローブと、ERCで2度の王者に輝いたヘイデン・パッドンだ。
ROCでは、ドライバーたちは1対1のレース形式で同一仕様のマシンを使って競う。シドニーではオリンピックスタジアム内に特設されるターマックトラックで対決が行われる予定だ。
ローブはこのイベントで新たな歴史に名を刻むチャンスを持っている。フランス出身のレジェンドであるローブは、これまで4度、チャンピオン・オブ・チャンピオンズに輝いており、もし5度目のタイトルを獲得すれば、イベント史上最多勝利記録を更新することになる。4度の優勝者としては、ディディエ・オリオールとマティアス・エクストロームが名を連ねている。
「僕はさまざまな種類のマシンやトラックコースに適応するのが得意だ。この素晴らしいイベントが再び大きなスタジアムに戻ってきた今、目標はもちろん5度目のROCタイトルを獲得することだ」とローブは語った。
ヨーロッパ・ラリー選手権で過去2度のタイトルを獲得しているパッドンは、この象徴的なレースに初参戦する。
「僕のヒーローであるコリン・マクレーがグランカナリア島のROCで優勝して以来、僕は毎年ROCを観戦しており、いつか自分が招待される日が来ることを願ってきた」とパッドンは語った。
また、ドイツ出身のセバスチャン・ベッテルとミック・シューマッハの参戦も決定している。