WRC2025/07/20

ヴィルヴェスがWRC2初優勝に向けて首位堅持

(c)RedBull Content Pool

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 ラリー・エストニアのWRC2では、地元のロベルト・ヴィルヴェス(シュコダ・ファビアRS Rally2)が土曜日のレグでもリードを維持し、WRC2初優勝に向けて一歩近づいている。
 
 金曜日には食中毒の影響と闘っていたヴィルヴェスだったが、25歳の彼にとって、土曜日はまったく異なるタイプの挑戦が待ち受けていた。WRC2カテゴリーの先頭走者として出走したヴィルヴェスは、ラインが異なるRally1カー通過後に残されたルースグラベルの上にクリーンな走行ラインを切り拓く役目を担い、グリップが損なわれた超高速ステージで格闘することとなった。
 
 その影響で、金曜日に7つのステージウィンを獲得した彼は、土曜日は1つだけにとどまっている。しかし重要なのは、彼がラリー全体の主導権を維持し、同郷のゲオルグ・リンナマエ(トヨタGRヤリスRally2)に対してタイム差をわずか8.8秒しか縮められなかったことだ。日曜日に残る3ステージを前に、両者の差は26.5秒となっている。

 リンナマエは午前中に自身のGRヤリスのリヤ部分のセットアップに調整を加え、一日が進むにつれ進歩を実感したと語っていたが、依然として主導権はヴィルヴェスにあると認めている。

「彼に何かが起きることを祈るしかない。そうでなければ、今は手も足も出ない状態だ」とコメントしている。
 
 フィンランドのローペ・コルホネン(トヨタGRヤリスRally2)は総合3位をキープし、リンナマエから26.7秒差でレグを終えている。その後ろでは、金曜日のジャンプスタートによる10秒のペナルティから立て直したミッコ・ヘイッキラ(シュコダ・ファビアRS Rally2)が4位につけている。

 ヘイッキラは6位から土曜日をスタートしているが、この日最初のステージでラウリ・ヨーナ(シュコダ・ファビアRS Rally2)を抜き、さらにミッドデイサービスの前にはロメット・ユルゲンソン(フォード・フィエスタRally2)も上回っている。彼は4位で一日を終え、ユルゲンソンが5位で続き、その差はわずか5.1秒となっている。一方、ヨーナは14.1秒差遅れの6位に後退している。

 トヨタGAZOO Racing WRCチャレンジプログラム2期生の山本雄紀(トヨタGRヤリスRally2)は高速でコースオフしかかりひやりとした瞬間に見舞われながらもWRC2の7位を守っている。
 
 また、WRC3カテゴリーでは、圧倒的なリードを築いていたティメク・アブラモフスキ(フォード・フィエスタRally3)がこの日の後半に入ってからリタイアを余儀なくされており、トヨタGAZOO Racing WRCチャレンジプログラム3期生の松下拓未(ルノー・クリオRally3)が初勝利に大きく近づいている。
 
 19歳のアブラモフスキは、FIAヨーロッパ・ラリー選手権のERC3シリーズで現在首位に立つ若手で、WRCデビュー戦で圧倒的な速さを見せていた。彼は、日曜日の最終レグを前に2分のリードを持って臨む見込みだったが、オテパーの2回目の走行でラジエーターにダメージを負い、リタイアとなっている。

 今季からWRC3への挑戦を開始した松下は、スウェーデンとカナリアスで4位でフィニッシュしており、後続に6分以上のリードを築いて迎える最終日、WRC3の初勝利に挑むことになる。