ジュニアWRC選手権を制したエストニアのロベルト・ヴィルヴェスは、Mスポーツのフォード・フィエスタRally2を駆ってラリー・スウェーデンからWRC2に参戦する。
新たに4輪駆動ラリーカーであるフィエスタRally3のワンメイクで開催された2022年のジュニアWRCのタイトル争いは波乱が続出する結果となった最終戦アクロポリス・ラリー・ギリシャで決着を迎え、選手権をリードしてきた前年王者のサミ・パヤリでもジョン・アームストロングでもなく、ここで初優勝を飾ったヴィルヴェスがエストニア人ドライバーとして初めてジュニア選手権でタイトルを獲得することになった。
2022年のジュニアWRC王者に輝いたヴィルヴェスには、来季のWRC2にフィエスタRally2を駆って4戦に出場できる権利のほか、これらへの参戦のための200本のピレリタイヤ、そして各ラリーの前に行われるテストが褒賞として贈られている。
ヴィルヴェスは、エストニア選手権最終戦のサーレマー・ラリーに来季に向けてよりパワフルなマシンで準備を行うためにシュコダ・ファビアR5を駆って参戦、2位を獲得している。
「ホームの観客の前でトップクラスの車を運転することは特別なものであり、多くの友人やサポーターが応援してくれているのは嬉しかった。ラリーに勝ったエゴン・カウールは速いドライバーなので、初めて参戦したマシンで7.8秒差の2位は悪くない結果だろう。急なお願いで英国から駆けつけてくれたコドライバーのクレイグ・ドリューに感謝したい」
彼は2月のラリー・スウェーデンでフィエスタRally2でのWRC2参戦プログラムを開始する計画だが、いまのところそれ以降のイベントについては明らかにされていない。