勝田貴元は、世界ラリー選手権第3戦のラリー・メキシコのクラッシュ後、5月11日から14日にかけて開催されるボーダフォン・ラリー・ポルトガルに向けてペースを取り戻すべく専念する。
勝田は、金曜日に高速でスピンし、デイリタイアを喫した。彼は前戦スウェーデンでも速さをみせた直後にクラッシュしており、デイリタイアはこれが今季2度目となった。
勝田は4月20日から23日にかけて開催されるラリー・クロアチアに出場するが、トヨタのチームメイトであるセバスチャン・オジエも参戦するため、マニュファクチャラーズ選手権のポイントにはノミネートしない。
勝田は、次のグラベルラリーである5月のラリー・デ・ポルトガルまでに、再び上位に食い込むことを目標に掲げている。
「僕にとって最も重要なのはポルトガルだ」と勝田はWRC.comに語った。「チームにとっても僕自身にとっても重要だ。だから、ポルトガルでプッシュできるように、精神的にしっかり準備する必要がある」
「時間をかけて自信をつけ、クロアチアでフィニッシュして、それからポルトガルに行く。これが計画だ」
勝田は、メキシコではクラッシュしたあとトヨタのメカニックが金曜日にマシンを修理を施し、再びラリーに復帰して残りの2日間を走りきった。大きなトラブルはなかったが、初体験のメキシコではステージの知識がないため、自信を取り戻すのに苦労した。
「基本的にどのステージも初めてだったので、自信や感覚を取り戻すのはそう簡単ではなかった」と勝田は説明する。
「これほどまでにグリップが変わるとは思っていなかったので、残念ながらマシンはそのポテンシャルを十分に発揮できなかった。この経験から学び、今後はマシンをもっと使いこなしたい」