WRC2023/03/18

勝田、初挑戦メキシコの難しさは想像を超えたもの

(c)Toyota

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 トヨタWRCチャレンジプログラムの勝田貴元は、ラリー・メキシコの金曜日の劇的なクラッシュは、ブレーキングの遅れが招いたものだとふりかえった。

 ラリー・メキシコ初挑戦の勝田は7位を走行していたが、SS5ラス・ミナースでスピン、4mほどの高さの土手を滑り降りた。幸いなことにマシンは横転することもなく、彼とコドライバーのアーロン・ジョンストンはともに無傷だった。

「超高速セクションで、ブレーキングポイントが少し楽観的になってしまったんだ」と勝田は説明した。

「ターンインするのが少し遅れてしまい、ラインを失った。そしてマシンが間違ったライン上を走ったため、次のコーナーでブレーキングができなかった。それでそのままコーナーの外側に出てしまったんだ」

 勝田とジョンストンは、金曜日の最初のステージでコックピット内に煙が充満し、何も見えない状態に陥っていたが、2つ目のステージでは問題が解消されており、コースオフはその矢先のことだった。

「チームには本当に申し訳ないことをしてしまった。それ以外には言えないよ」

 勝田にとって今回がラリー・メキシコ初挑戦だったが、その難しさは彼の想像を超えたものとなった。

「すべて順調で、一歩一歩フィーリングを掴んでいこうとしていたが、初参戦にはとてもとても難しい場所だった」

「気をつけていてもいろいろなものがあり、岩やコンクリート、ワイドな場所など、レッキでは簡単そうに見えたのにラリー中はこれらが大きな驚きを引き起こしたりする」

 勝田は、マシンの修理が完了し、土曜日にリスタートできることを期待している。

「幸いにも横転はしなかった。ただ道路から滑り落ちただけだ。いくつかポールをなぎ倒したので、ダンパーやタイヤ、フロントバンパーはダメージを受けている。でも、ボディパネルは大丈夫そうなので、明日続けられることを願っている」

「これは僕にとって経験だし、明日はリスタートして、将来のためにもっと経験を積めるようにしたい」