WRC2020/08/02

勝田がフィンランド高速戦のユホラ・ラリーで優勝

(c)Toyota

 TGR WRCチャレンジプログラムの勝田貴元は、8月1日にフィンランドで開催されたコッコラ400ユホラ・ラリーにトヨタ・ヤリスWRCで参戦、総合優勝を飾り、9月4-6日に行われる世界ラリー選手権のラリー・エストニアにむけたウォームアップを完璧にこなすことになった。

 ユホラ・ラリーは、フィンランドのヒストリック・ラリーイベントとして40年以上の長い歴史を持つローカル戦だが、今年誕生400周年を迎えるコッコラ市で12年ぶりに開催されることになり、またフィンランドでの5カ月ぶりの公式イベントになったこともあり、国内トップドライバーをはじめとして134台がエントリーすることになった。

 快晴の朝を迎えたコッコラ400ユホラ・ラリーで、勝田はレギュラーコドライバーのダン・バリットとは2月のラリー・スウェーデン以来、およそ半年ぶりのラリーとなったが、コッコラのオウニンポウヤとの異名をもつオープニングSSのクラプリで平均速度140km/hを超えるベストタイムを叩き出して発進、高速グラベルで行われた7ステージすべてにおいて安定した速さでベストタイムを連続して奪い、総合優勝を果たすことになった。

「フィンランドの国内戦コッコラ・ラリーは無事に総合1位でフィニッシュ! ラリー・エストニアに向けて良いテストになりました。超高速ステージでなかなか痺れました」と、勝田は自身のSNSでファンにむけて勝利を報告している

 また、4WDマシンでのデビュー戦としてプリントスポーツのシュコダ・ファビアR5を駆って出場したアレクシ・ロイヒキヨが総合2位、R5クラスで優勝することになった。コドライバーは以前にフィンランド・チャンピオンのテーム・アスンマーと組んでいたヴィッレ・マニセンマキだ。マニセンマキの父・リストは、トヨタGAZOOレーシングWRT代表のトミ・マキネンと1998年から2001年までコンビを組み、WRCでは通算13勝、2度のコドライバー・ワールドチャンピオンに輝いている。