WRC2019/08/23

勝田がWRカーデビュー、「目標は経験を積むこと」

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 ラリー・ドイッチュランドは勝田貴元にとって生涯忘れられないラリーになるだろう。世界ラリー選手権のトップカテゴリーへのWRカーでのデビュー戦を前に、彼は気負うことなく、クールに本番に立ち向かっているように見える。

 勝田にとってドイツは簡単なタスクにはならないだろう。ターマックでプレテストを行うことなく、ぶっつけ本番のラリーになったからだ。

 しかし、勝田はこの日の朝に行われたシェイクダウンでのヤリスWRCの走りが驚くべきものだったと明かし、すでに素晴らしいデビューを楽しでいるようだった。

「(シェイクダウンでは)僕は4回、合計約20kmを走った。正直に言うと、僕は今年のWRCのターマックで、この距離しか走っていない。フィンランドで少しだけターマックをドライブしただけだったので、今朝ようやくフィーリングを待てた。それはすごかった! マシンはとても速い。本当に速かったよ」

 勝田は、今回のラリーでは目標を設定せず、経験を積んで進歩することが重要になると語った。

「僕は自分の状況をしっかりと理解する必要がある。今回、結果は何も期待できないが、ステージを走り、僕の第一の目標はとにかく経験を積むことだ」

 勝田はワールドチャンピオンチームから密度の高いサポートが得られていることに感謝していると語った。

「本当に素晴らしいチームだよ。ドライバーは常に情報を共有する。質問があるときは、誰もが具体的なアドバイスをくれる。特にオイットだ。彼は非常に忙しいのに、僕に沢山のアドバイスをしてくれる。僕は、このコーナー、そしてこっちのコーナーも、実際のところ、どのコーナーも、何が起こるか分からないが、彼に尋ねると、彼はすぐにアドバイスをしてくれる。これは驚くほど素晴らしい環境だ。僕はもちろん自分自身を改善しようとしている。この素晴らしいチームを最大限に活用する必要がある。このチームでとても幸せだ」

 勝田は来年以降、WRカーでどれだけのイベントに出場できるかまだ知らされていないと明かしている。

「僕たちはスペインにも参戦する計画がある。今年のWRCの計画はドイツとスペインだ。それ以外は、来年のための日本のキャンディデートイベントだ。僕はそこに行くつもりだ。しかし、それ以外は、僕にはわからない」