JAPAN2022/05/02

勝田範彦、久万高原で全日本今季初優勝

(c)Takeshi Sakuma

(c)Takeshi Sakuma

 2022年全日本ラリー選手権第3戦久万高原ラリーは、4月30日〜5月1日に愛知県久万高原町の8SS/105.27kmで争われ、開幕2連勝のヘイッキ・コヴァライネン/北川紗衣(シュコダ・ファビアR5)がサスペンション破損でストップする波乱に見舞われ、トヨタGAZOOレーシングの勝田範彦/木村裕介(トヨタGRヤリス)が今季初優勝を飾ることになった。

 雨も上がってドライコンディションとなった久万高原は初日、開幕戦から2戦連続してすべてのステージを制しているコヴァライネンの圧巻の速さで始まることになった。彼は2ステージを連続してベストタイムを奪って13.2秒をリード、久万高原でも完全勝利に向けて突き進むかに見えたが、SS3の終盤でスピン、リヤサスペンションを破損してスローダウンしてしまう。

 コヴァライネンは、このステージを勝田に対してかろうじて1.8秒差をつけて首位をキープしたものの、続くSS4では1分近く遅れてステージを走りきったあとロードセクションでリタイアを決意することになった。

 これで首位には勝田が浮上することになり、24.6秒差の2位にはSS5とSS6で連続してベストタイムを奪った福永 修/齊田美早子(シュコダ・ファビアR5)、42.6秒差の3位には鎌田卓麻/松本優一(スバルWRX STI)というオーダーでラリー初日を終えることになった。

 迎えた最終日は21.66kmというロングステージを2回走行する2S/43.32kmという一日だ。SS7はサスペンションを修理してリスタートしたコヴァライネンがベストタイム、福永が2番手タイムで続き、1ステージを残して首位の勝田との差を15秒へと縮めることになった。これで優勝争いはわからないものとなったが、福永はステージ中盤でパンクのために失速、勝田が54.9秒差をつけて今季初勝利を飾ることになった。

 3位につけていた鎌田はトランスミッションのリングギヤを破損してストップ、新井敏弘/田中直哉(スバルWRX STI)が今季初表彰台を獲得することになった。

 JN-2クラスは、中平勝也/島津雅彦(トヨタGT86 R3)、JN-3クラスは竹内源樹/木村悟士(スバルBRZ)、JN-4クラスは西川真太郎/本橋貴司(スズキ・スイフトスポーツ)、JN-5クラスは天野智之/井上裕紀子(トヨタGRヤリスRS)、JN-6クラスは海老原考敬/蔭山 恵(トヨタ・ヴィッツ)がそれぞれ優勝を飾っている。

 全日本ラリー選手権の次戦は、5月20-22日に京都府京丹後市で行われる第4戦ラリー丹後となる。