ヨーロッパ・ラリー選手権第6戦バルム・チェコ・ラリー・ズリーンの予選ステージが金曜日に行われ、地元のヒーロー、エリック・ツァイス(シュコダ・ファビアRS Rally2)がトップタイムを記録し、悲願の初優勝に向けて幸先の良いスタートを切っている。
バルム・チェコ・ラリーの舞台となるズリーン市で生まれ育った元マウンテンバイクレーサーのツァイスは、2.77kmのオルドジチョヴィツェ・ステージで1分40秒9を記録して予選ステージのトップに立った。
チェコ・ラリーのターマックステージは、後方でのスタートになるほどかきだされた石や泥で路面が汚されることになると見られている。さらに金曜日の予選は青空のもとドライ路面で行われたが、土曜日の8ステージを1番手で走行する権利を手にしたツァイスにとって雨になればより有利な条件で走ることができるだろう。それでも彼は雨ではなく、ドライな週末になってほしいと語っている。
「いい走りができたので満足だよ。完全にベストなスタート位置はわからないものだ。雨になればコンディションは変わるものだからね。確かに、きれいな道を走った方がいい部分もあるけれど、何キロも走らなければならない」とツァイスは語った。
オーストリアのシモン・ワグナー(シュコダ・ファビアRS Rally2)が0.769秒差の2番手タイム、ミコワイ・マルツイック(シュコダ・ファビアRS Rally2)が1.01秒差の3番手タイムで続き、トップ3をシュコダのマシンが占めている。
フィリップ・マレシュ(トヨタGRヤリスRally2)が4番手、2022年のERCチャンピオン、エフレン・ヤレーナ(シュコダ・ファビアRS Rally2)が5番手で続き、ERCのドライバーズ選手権2位につけるマティユー・フランセスキ(シュコダ・ファビアRS Rally2)が6番手と速さをみせている。
チェコ選手権で今季2勝を飾って選手権をリードする注目のドミニク・ストリーテスキー(シュコダ・ファビアRS Rally2)が7番手、バルム・チェコ・ラリー・ズリーンで11回の優勝経験を持つヤン・コペツキー(シュコダ・ファビアRS Rally2)は8番手につけている。