JAPAN2024/06/10

山田啓介がMORIZO Challenge Cupの初代王者に

(c)Toyota

 6月7日〜9日にかけて、群馬県安中市を拠点として開催された全日本ラリー選手権第5戦加勢裕二杯モントレー2024でFIT-EASY Racingの山田啓介/藤井俊樹がMORIZO Challenge Cupのシリーズウィナーに輝くことになった。

 2024年よりスタートした若手育成カテゴリーのMORIZO Challenge Cupは、開幕戦から4戦続けて勝利を飾っている山田がさらなる勝利を奪うか、それともモントレーには21年にJN-3クラスで参戦した経験をもつ大竹直生が過去の経験を活かしてスピードを見せるか、あるいはランキング2番手につける貝原聖也やほかの選手が盛り返すか、注目されることになった。

 モントレー2024は初日から山田と大竹が激しくトップを争い、山田が0.4秒をリードして最終日を迎えることになったが、最終的に大竹が今季初優勝を飾るとともに、山田が2位でフィニッシュし、初年度のシリーズチャンピオンに決まることになった(暫定)。

 この結果を受け、MORIZO Challenge Cupを主宰するモリゾウことトヨタ自動車の豊田章男会長がコメントを発表している。

「山田選手、モリゾウチャレンジカップ初代チャンピオンおめでとう!」

「なぜモリゾウという名前を冠した戦いを新設したか? それは…、若いドライバーがもっと活躍していかないと、日本のラリーはこれ以上盛り上がっていかないだろうと危機感を抱いたからです」

「初代チャンピオンになったからには、もっともっと活躍してもらって、もっともっと注目されるようになって、多くの人に『ラリーって面白いな!見にいってみたい!』『ラリーってカッコいいな!自分もやってみたい!』と思ってもらえるようになってもらわないといけません」

「今回のチャンピオン獲得はゴールじゃありません。スタートです。山田選手、これからも日本のラリーのためにがんばってください!コドライバーの藤井選手も以下同文!」

「一方で、私たちおじさん世代にも”やらないといけないことがある”とわかりました」

「仕事や家庭との両立など、若者たちは色々な困難を乗り越えながらラリーに出てきてくれています。若者たちが、もっとラリーをしやすい環境づくりが我々の宿題です。日本のラリーがもっと盛り上がっていくように、引き続き、モリゾウも動いていきたいと思います!」

FIT-EASY Racing 山田 啓介 選手(ドライバー)コメント
「この様な素敵なシリーズを開催していただき、本当にありがとうございます。私の夢はWRCに出場して、日本人ドライバーとして優勝することです!更にステップアップを目指して頑張りたいと思います。そして日本のラリー界をもっと盛り上げられる人間になりたいと思います!ありがとうございます」

FIT-EASY Racing 藤井 俊樹 選手(コドライバー)コメント
「我々にこの様な貴重な走行の機会を作っていただき、本当にありがとうございます。私自身はラリーが大好きで、学生の頃からずっと続けてきました。いつか、世界の舞台で闘ってみたいなという夢があります。この様な厳しい環境で闘うという経験を活かし、もっといいGRヤリスを作ることにも貢献したいと思います!ありがとうございます」