ERC2019/07/04

新井、惜しくもERC1ジュニア初表彰台を逃す

(c)ERC

 新井大輝は、FIA ERC1ジュニア選手権の自身2戦目となった第76回ラリー・ポーランドで、最終日の横転で惜しくもERC1カテゴリーの初表彰台を失うことになった。

 ヨーロッパ屈指のハイスピードグラベルとして知られるポーランドに、新井は初参戦だったにもかかわらず、素晴らしいスピードを披露、初日にパンクによって総合8位まで遅れたあと6位へと挽回してみせた。しかし、最終日の朝、滑りやすいコーナーでクラッシュを喫してリタイアとなり、確実と思われたERC1カテゴリーの初表彰台を失った。

「そこは森林セクションの本当にトリッキーな左コーナーで、そこだけとてもスリッパリーで、非常にコンパクトだった」とチームSTARDとヨコハマ・タイヤの開発ドライバーを務める新井は語った。

「僕たちは大きくスライドしたが、スピードが速すぎるということはなかったので、もう少しで道路に戻るところだったが、最後の最後でディッチにはまって横転してしまった。それは僕のミスだった」

 新井はシトロエンC3 R5は横転したが、ダメージはそれほど深刻ではなかったと語った。

「マシンは外観的にはダメージがあるが、エンジンやトランスミッションといったものには大きな問題なかった」と新井は語った。

「このラリーはすべてのステージが異なる地形を持っているので、どれもとても困難だった。ラトビアでの最後のイベントと比較して、道はずっと狭くそして速い。必ずライン上にいる必要があり、それが最も難しい部分だ。しかし、僕たちは経験を積むことができた。そしてヨコハマにタイヤのための良いフィードバックを提供することができた」