APRC2018/07/22

炭山がAPRCマレーシアの初日をリード

(c)rallymalaysia.com

 FIAアジア-パシフィック・ラリー選手権(APRC)第3戦インターナショナル・ラリー・オブ・ジョホールが21日にマレーシアのジョホールバルで開幕、猛暑となった初日の6SS/158.16kmを終えてクスコ・レーシングの炭山裕矢(シュコダ・ファビアR5)が3分以上の大差を築いている。

 熱帯性気候が特徴的なマレーシアでは例年、スコールに見舞われることが多く、雨になればプランテーションのステージは粘りつくようなマディなコンディションとなってドライバーたちに試練を与えることになる。しかし、今年は予想に反してドライコンディションのなかでスタートすることになり、開幕からの2戦で連勝を飾っている炭山が初日に行われた6ステージすべてでベストタイムを奪い、チームメイトのマイケル・ヤング(トヨタ・ヴィッツ4WD)に対して3分16秒の大差をつけてマレーシアをリードすることになった。

 炭山はドライコンディションになったことに心底感謝していると語った。

「今年、タイタック・プランテーションのステージは、昨年に比べれば簡単だったよ。雨で泥だらけになった昨年のプランテーションのステージは本当に厳しかったんだ。明日の最終日も楽しみにしているよ」と炭山は語った。

 マレーシアは事実上、炭山とチームメイトのヤングの一気討ちとなると見られていたが、ヤングは朝からメカニカルトラブルに見舞われてしまい、いきなりオープニングSSで45秒を失い、朝のループで2分40秒もの遅れを喫してしまった。それでも彼は午後のループではクリーンな走りによって2位をキープしてゴールを迎えたことに満足している。

「総合的にはいい初日だったよ。朝のループでちょっとしたトラブルがあってタイムを失ってしまったが、午後はずっと良かったね。2位は満足している。明日もこの調子を続けるよ」

 他のAPRCのスターターは、インドのPG・アビラーシュ(スバルWRX STI)とマレーシアのアブドゥル・ムハメド・ムスターファ(プロトン・サトゥリア・ネオ)だったが、アビラーシュはSS5でストップ、ムスターファもSS6のスタートを前にしてメカニカルトラブルでマシンを止めている。

 インターナショナル・ラリー・オブ・ジョホールの最終日は、6SS/76.24kmが予定されている。