WRC2018/11/20

タナク、「来年も攻めの姿勢で挑む」

(c)Toyota

 トヨタGAZOOレーシング・ワールドラリーチームのオイット・タナクは、惜しくも初のワールドチャンピオンに届かなかったが、来季も攻めの姿勢で挑み続けて今度こそタイトルを手にしたいと語った。

 タナクは21秒あまりをリードしてラリー・オーストラリアの最終日を迎え、シーズン最多となる5勝は確実とも思われたが、雨でぬかるんだSS20サファイア・ステージでオフ、コースに戻るのに手間取ってチームメイトのヤリ-マティ・ラトバラに首位を譲ることになった。しかし、勝利を狙ってさらにプッシュし続けたタナクは、朝と同じくサファイア・ステージの2回目の走行でコースオフ、立ち木にヒットしてリタイアとなってしまった。

 思ってもみなかった失望の結果となったものの、タナクは最後までタイトルの可能性に望みを繋ごうとしてプッシュした自身の戦いには満足している。

「素晴らしい仕事を成し遂げたチームのみんなを祝福したい。個人的にはこのような形で終わってしまったことはがっかりだが、全体としてはとても満足している」とタナクは語った。

 タナクは今季、6連覇に輝いたセバスチャン・オジエと並ぶ4勝を獲得しているが、ベストタイムについては最多となる70回を獲得しており、チャンピオンシップポイントではライバルに及ばなかったがトヨタとヤリスが最強だったことを十分に証明できたと考えている。

「僕らには選手権でもっとも強いマシン、最高の人々に恵まれた。一年を通して素晴らしいバトルが続き、僕らはいつもベストを尽くしてきた。今日は、かなりマディになったところが多く、本当にトリッキーになったステージでコースオフしてしまった。結果的には、どちらの選手権にも大きな影響はなかったと思う。僕らのシーズンにはとても満足しているし、来年も攻めの姿勢で挑むつもりだ」